なんだ、ただの居候か。
どうも。魅緋です。
初投稿です!
いろいろといたらない部分はあるかと思いますが
どうぞよろしくお願いいたします。
一日に何回か投稿するかもしれません。
「宏一郎~!!!」
この一言で俺は目が覚めた。
眼鏡を掛け時計を見ると午前7時ちょっと過ぎ、
春休みに入ってからこの時間に起きたのは今日が初めてだ。
「ちょっと?宏一郎ってば!」
また一階から母さんの声が聞こえた。
「はーい、今降りるー。」
そう、気だるげに返事をしてベットから起き上がった。
リビングへ行くとそこには珍しく両親の姿があった。
両親は共働きの上、二人どころか家族全員が揃うことも珍しいのだが今回はどうやら訳ありのようだ。
無言の圧力を掛けられているので何も言わずに椅子に腰をおろした。
「実はな、急になんだが一人家に家族が増えることになった。」
「は?何だ?赤ちゃんでもできたのか?」
「母さんを何歳だと思ってる。歳を考えろ。」
真顔で言った父さんに一瞬の隙も見せずに母さんの鉄拳がくだった。
痛そう…。
「冗談はさておき、…なんといったらいいのか…」
急にモジモジし始めた父さんをみかねた母さんが口を開いた。
「さっき、父さんが言ったことだけどそれは本当よ。家族が一人増えるの。ただし赤ちゃんじゃないけどね。」
ふふふと笑う母さん。
「なんだ、ただの居候か。」
「コラ、居候とか言わない!可愛いお嬢さんよ。父さんの親友の娘さんでね、宏一郎と同い年なのよ、まぁ簡単に言えばホームステイみたいなものよ。」
「ずいぶんとざっくりだな…まぁいいや、俺引きこもるし。」
「なにいってんのよ、あんたはそのお嬢さんのお世話役!あたしと父さんが居ないときはあんたしか居ないんだからしっかりしてよね!」
そう言うとそそくさと両親は「仕事だから!」といって出ていってしまった。
「はぁー、どうしよ、人見知りなのに…。」
時計を見ると時刻は午前7時40分頃。
その居候さんは確か10時ぐらいに来るらしい、
それまで暇なので二度寝することにした。
気づくともう9時半をまわっていた。
「さすがにジャージは駄目か。」
服を着替え、寝癖を直し、眼鏡をかけ直した。
「よし。これで準備万端。」
すると
――ピンポーン―――
多分居候さんだ。
「はーい。」
―ガチャ―――
そこには栗色の髪をみつあみにして束ねているいかにも居候さんっぽくない外見のお嬢さんが一人。
「はじめまして!私、藤堂 桜子と申します!」