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第一話 別れ
第一話です。
ユミは泣いた。涙をぽろぽろこぼして。
「うん。私もね、さよならしなきゃって思ってた。このままじゃショウに迷惑かけるだけだって。気にしないで」
なんだ、そういうことか。結局ユミは、俺といても幸せになれないと思ってたんだ。
「じゃあ、な。元気でいろよ。幸せにな」
「ショウもね。……さよなら……」
ユミはでていった。後悔はしてないことにした。
これでよかったんだ。ユミ、幸せになれよ。幸せにしてもらってくれ。
俺は家に戻った。お母さんがおかえりといってくれた。俺は、何も言いたくなかったけど、ただいまと答えた。
母さんは、なんかユミと似ている気がする。前から思ってた。やっぱり父子は、好みも似るのだろうか。
まだまだ続きますよ。