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プロローグ
初連載でパニクッてます。
すとむみずみです。
一話一話が短くなると思われますが、終了までお付き合いください。
「……癌ですね」
その医師はとても申し訳なさそうに言った。
「余命は、もう永くないでしょう。残念ですが、もうだいぶ進行していて、手の施しようがありません。……残りの時間は、後悔しないように過ごしてください」
酷なことを言う。後悔のないように、なんて、絶対にできない。
ユミを、幸せにできなかった。決まった訳じゃないけど、もう無理だろう。
決まった訳じゃないんだ。そうだ、俺の替わりに他の誰かにユミを幸せにしてもらおう。
――俺は、ユミとの別れを決意した。半年前のことだ。
という訳で、(あまり軽々しく言えないのですが)死を宣告された"俺"の話です。
まだまだ途中、というか序章ですが、感想等、お気軽に。