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妖鴉迷譚  作者: 舞木百良
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序章

 とある(くに)には古来から『(あやかし)』というモノが多く存在した。 

 古くから伝承される信仰や伝説に置いて、人々の理解をも超える奇怪で不可解な超常現象。または、()れらの現象を起こす不可思議な力などの、科学で到底説明出来る事の無い存在の事である。

 つまりは、其の時代では解明出来ない畏怖をもたらす存在全てが妖と考えられて来たのだ。


 時は移り西暦二千四百七十九年。平和風情が長く続いていた其の國に幕が切って落とされた。

 正体不明の怪物『アンノウン』なるものによって國への攻撃が始まった。

 其れは最早(もはや)災禍(さいか)であった。

 國の政府は其れに対抗並びに追伐する(ため)に『妖降師(あやかしおろし)』という存在を各地に派遣した。

 妖降師とは要石(かなめいし)と呼ばれる特殊な石を媒体に自身の力の一部を分け与える事により、妖に人の姿・形を与え、()()()()事が出来る人間である。

 怪物への対策として人類は本来、畏怖の存在である(はず)の妖に助けを求めたのだ。

 縁を結んだ妖達と共に妖降師はアンノウンに立ち向かう。

 其れが自分の意志で無いと知りながらも……。



 今から語る話はそんな世界で私が生まれ、彼女と出逢い、恋をし、其の恋が果てるまでの――


 ――しがない一種の失恋譚(しつれいたん)である。

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