第8話 謎の男
作品に目を通していただき、ありがとうございます。
作者のモチベーションと、作品を継続するか否かに関わるため、よろしければ評価、ブックマーク登録、お気に入り等お願いします。
丁寧に前書きで伝えても誰も評価しないのを、愚痴っても仕方がないので、率直に今の感情を吐露します。
評価されなくとも作者に時間とモチベーションさえあれば、作品は完結するので、つまるところ作者の意思が創作において、最も重要な要素なのでしょう。
けれど時間は有限で一切の評価もされず、世間から冷笑されても挫けない、無限のモチベーションの持ち主の作家など存在しません。
だからこそ作者自ら努力の一助となりうる評価、ブックマーク登録、お気に入り等をしてほしいと再三主張しても、読者がそれをしないのだから、もう続けないでいいのだと判断しました。
キリのいい10話まで続けて反応がなければ辞めるので、作者の決断への、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
青年が冒険者らを連れて拠点へと戻ると、帝国軍は魔物との交戦の真っ最中であった。
「帝国の威光にかけて、敵は排除あるのみ!」
抵抗した銃士が冷徹に発したと同時に、硝煙の匂いが周囲に立ち込める。
だが、それが罠であった。
彩り豊かな自然に紛れた怪物は薄桜色の花弁を広げると、花粉を舞い散らせ―――突如軍人たちが苦しみ出したのだ。
「うぅ、な、なんだ、急に……」
「ぐ、う、う……」
喉を抑え、息苦しそうにした彼らを救う手立てはあるか。
だが今は一刻も早く、魔物を殺さねばならない。
花畑に混じる怪物を見定めようと、ライリーは目を凝らす。
その時である、何者かの気配を感じたのは。
「……」
視線の先には虎柄の皮を被り、帝国軍の動向を見据える男が一人。
……まさかあの男が魔物の指揮を!?
ライリーと虎柄の男が目が合うと、逃げるように茂った樹海へと姿を消した。
確かめるように別の隊員へ訊ねると
「先も待ち伏せるように、リース伍長と私を魔物が襲ってきた。裏で誰かが指揮していると、勘繰っていたが」
「……もしや、あの男が?」
「すまないが、ここは君たちを信頼し任せよう。私は部下数名と彼奴を追う。ローレン少尉、ジェレミー衛生隊長、同行したまえ」
青年は的確に状況判断し、足早に駆けていく。
あの男が元凶なのかという、深まる疑念に答えを出したいがために。