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第14話 死屍累々

作品に目を通していただき、ありがとうございます。

作者のモチベーションと、作品を継続するか否かに関わるため、よろしければ評価、ブックマーク登録、お気に入り等お願いします。

当初の目標は話数=総合評価(10話=総合評価10pt)でしたので、なるべくそれに近づけるよう、支持していただければ作者冥利に尽きます。


3日前に食べた肉が原因か体調不良だったので、2日間投稿できませんでした。

やる気もないので、今後はさらにスローペースになるかもしれませんが、ぼちぼち続けます。


P.S.26日から1、2日吐き気、閏日29日から下痢(血便も)が続いており、体調がすこぶる悪いので小説の投稿を休みます。

食べても下痢となって出てしまい、1日1食しか食べられない状態です。

医師が言うには胃の炎症やウイルスであろうとのことで


「4日もすれば治り始める頃」


らしいですが、まだ具合が悪いので。

お知らせは短くなりましたが、察してください。

「ハハ、なんなんだろうな。これ、夢か?」


弓を背に負う狩人レンジャーセスが、常軌を逸した光景を目の当たりにし、苦し紛れに明るく振る舞う。

木々から垂れ下がる、無数の吊られた人間や獣の死体。

それも全て遺体の皮が剥がれ、血流が通る管が丸見えの、異常な状態なのだ。

中には骨が剥き出しになり、今にも地面へ落下しそうな腐敗の進んだものまで散見される。

死から目を背けても風に揺らされ、軋む枝が鼓膜を刺激し、嫌でも脳裏から離れない。

何故、誰が、何の目的で惨い仕打ちを。

頭を過る理性が、一行に疑問符を浮かばせた。

しかしそのような狂気じみた光景を前にしても、動じない漆黒の鎧を身に纏う冒険者が1人。


「……エンバー、本当に図太いな」

「お前らがだらしねぇんだよ。初めてでもねぇんだ、しっかりしろ」 


強気に言い返す彼女の名前は、エンバー・リード。

巨人オーク族の血を引く者だ。

赤髪に金の瞳を宿す浅黒い肌、何よりも人間などよりも遥かに大柄な体躯が、見る者を捉えて離さない。

樹海を我が物顔で闊歩する姿には頼もしさを覚える反面、恐怖すら感じてしまう。


「トマス、あいつ怖くないか?」

「エンバーとは何回か依頼に同行したことがあるけど。良い奴でもないけど、悪い奴でもないよ。たぶんね」


曖昧な返事にセスは肩を竦め、再度聞き返す。


「いや、どっちだよ」

「おい、つまらねぇこと喋るな。私は敵が出たらブチのめす。トマス、セス、テメーらは決めた通りにやれよ」


なまじ力がある分、怒らせると何をしでかすか。

促されたトマスはパン屑を地面に落としつつ、帰りの道を確保する。

樹海で迷うという話を、古今東西で耳にした。

精確な地図を書き上げた者へ報奨を出すという軍の甘言に踊らされ、セスは羊皮紙と通った道を睨み合う。

暫らく周囲から響く獣の唸り声へ警戒しながらも、道なき道を前進すると、一行の目にあるものが映った。

混沌の理の守護者 エンバー・リード


職業·暗黒騎士ダークナイト

種族·巨人オーク

MBTI:ESTP

アライメント 混沌·悪


大陸の古参冒険者ギルド《コッチネラ・ディアボルス》に所属し、トマスと共に行動する女性冒険者。

浅黒い肌に紅の髪、金の瞳が特徴のオークで、人間よりも巨体故に腕力、体力に秀でる。

男勝りな性格で豪胆にして奔放、しかし意外にも理知的な対話も可能。

問答無用で敵対する者を蹂躙し、捻じ伏せる姿は、仲間のトマスをもってして


「おっかねぇ」


と呼ばれる程度には非道。

秩序と模倣を司るイミタ神の下僕しもべである聖騎士とは異なり、混沌と変化を尊ぶメタモルフォシス神の説く理を行動の指針とする。

彼女曰く


「秩序の神イミタと混沌の神メタモルフォシスは、元々同一の存在。ならば主の裁きなき限り、混沌の理に則る私の悪逆は許される」


とのことであり、今日も元気に傍若無人に振る舞う模様。

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