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21.旅は続く

 空が青い。

 海も青い。



「本当に良かったのかしら……」


「何がでございますか?」


「帰国しないで……」


「王妃様にはご報告されておりますので問題ございません」


「それはそうだけど……」



 一応、帰国日は決まっていた。

 私としてはもう少しだけ旅を続けたかったのだけど、「帰ります」と伝えていた手前、やっぱり帰らないと言うのは不味いと思ったのだけれど……『もう少しゆっくりしてもいいんじゃない?』と手紙で伝えてきた王妃様に甘えてしまった。


「それにしても海風が気持ち良いですね、お嬢様」


「……えぇ……」


「どうか致しましたか?」


「その……本当に良かったのかと思って……」


 思いっきり私の個人的なワガママに彼女まで付き合わせてしまった。

 その事を言うと、彼女は笑った。


「問題などございません。私は天涯孤独の身ですから。待っている家族などいません。お嬢様にお仕えする事こそが私にとって何よりも大切です。それにお嬢様と共にいれば面白い事に巡り合う事ができると予感がしているのです。ですから、そんなに気を使わないでくださいませ」


「えぇ。ありがとう……これからもよろしくね」


「はい」


 こうして私達の旅は続いた。



 私達が帰国したのはそれから二年後の事。


 その時、港に旦那様が迎えにきて私にプロポーズする未来が待っているのですがそれはもう少し先の出来事でした。

 また、旦那様の奇行に私が頭を悩ませることになるのもまた先の話でした。




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― 新着の感想 ―
[一言] え。元鞘不要の痛快コメディじゃないの?結末とオチが吹っ飛んでら
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