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リーン君の大冒険?  作者: 白雲
第2章 少年期
81/94

81

リーン・ターナー 7歳

【親和属性】

水 風 土 回復 光 時 空間 木 氷 火 雷

【スキル】

水魔法Lv8 風魔法Lv8 土魔法Lv7 回復魔法Lv4 光魔法Lv2

時魔法Lv2 空間魔法Lv5 木魔法Lv2 氷魔法Lv4 火魔法Lv4

雷魔法Lv3

魔力操作Lv10 魔力回復Lv2 魔力増大Lv5 消費魔力軽減Lv3

集中Lv6 精密操作Lv7 精神耐性Lv3 状態異常耐性Lv7

結界Lv1 天変地異Lv3 無慈悲Lv1 見極めLv5 理解Lv3

空間把握Lv4 統合Lv2 付与Lv3 鑑定Lv5 医術Lv2 料理Lv6

細工Lv2 速読Lv1 馬術Lv1



セオ 8歳

【親和属性】

【スキル】

魔法剣Lv8 剣術Lv11 棒術Lv5 体術Lv7 短剣術Lv3 槍術Lv2

体力回復Lv3 体力増大Lv3 剛力Lv4 頑強Lv1 気配察知Lv7

集中Lv5 状態異常耐性Lv2 斬Lv3 弱点特効Lv5 見切りLv6

単騎Lv4 受け流しLv4 足運びLv3 威圧Lv7 回避Lv5 根性Lv3

殲滅Lv1 投擲Lv2 追跡Lv4 見極めLv2 暗視Lv3 遠見Lv4

聞き耳Lv5 韋駄天Lv2 解体Lv8 釣りLv3 捕獲Lv1 馬術Lv5

古語Lv2 芸術家Lv1



ケネス 8歳

【親和属性】

精霊 精神

【スキル】

召喚魔法Lv6 精神魔法Lv5

弓術Lv9 体術Lv3 縄術Lv1

魔力操作Lv5 体力回復Lv2 俊敏Lv2 隠密Lv5 軽業Lv2

気配察知Lv4 集中Lv5 状態異常耐性Lv4 精密射撃Lv7

矢継ぎ早Lv5 回避Lv2 察知Lv3 同調Lv4 威圧Lv2 協調Lv7

使役Lv6 支配Lv5 投擲Lv2 罠Lv3 投げ技Lv1 捕縛Lv1

理解Lv6 暗視Lv2 遠見Lv4 風読みLv1 人心掌握Lv4 話術Lv7

細工Lv8 薬学Lv8 医術Lv5 算術Lv2 商才Lv2 地図作成Lv2

修繕Lv3 演技Lv2 解体Lv4 開墾Lv2 採取Lv5 料理Lv2

裁縫Lv5 速読Lv3 馬術Lv4





「これ程までとは……」

三人が差し出した羊皮紙を見てイワンが絶句している。なんかデジャブ。


「あったあった。リーンの『天変地異』と『無慈悲』。攻撃魔法おかしい原因絶対これのどっちかでしょ~」

「両方なんじゃねえの」

どっちも知らないスキルだけど確かに攻撃魔法強化っぽい。特に天変地異。

「セオ剣術Lv11だって。凄い」

「うわ。ほんとに歳疑うよねぇ。てか『斬』ってなんだろ。首チョンパできるスキル?」

スキルレベル10は充分な使い手と言えるレベルで、15以上になるともう師範とかそういう人だ。

「おい。お前のスキルの量おかしいだろ」

「えっと。一、二……よんじゅうなな」

「そんなにあるんだぁ。へぇー……マジで?」

ケネスの羊皮紙が文字で埋めつくされている。数えてみたらちょっと凄い数だった。多才すぎるんじゃないだろうか。



三人共それぞれの結果を見てあれこれと話す。いろいろと気になるスキルもあるし、また分からないスキルもあるけど後でゆっくり見てゆっくり調べよう。

ひとまず羊皮紙を各自収納鞄にしまって顔を見合わせて頷いた。今日はこの後初仕事なのだ。




「本当にお三方共に、素晴らしい成長ぶりです。二年前はほとんどスキルを使えなかったなど信じられない程に」

教会を出たところでイワンが三人に声をかけた。


キャシーのスキルの影響もあるだろうし、柔軟な子供の体や頭が様々なものを急速に吸収できたせいもあるだろう。しかしそれも本人達の努力があってこそだ。

セオが大きな怪我をしたなどと聞いた事も無いのに根性のスキルレベルが上がっていた。疲れ切った状態から歯を食いしばってなお稽古を続けたのだろう。

ケネスは農作業が本来の仕事だ。細工などは仕事の一環ではあるが、それらの仕事の合間にあれ程様々なことを学び弓のスキルレベルを上げるなど並大抵のことでは無い。

リーンが少しでも時間が空けば様々なスキルや魔法を使い、失敗しても何度も何度も繰り返していたのも見ている。その結果あれ程自在に魔法を操ることが可能になった。



「皆さんなら何の心配もありません。初仕事の土産話を楽しみにしています」

誇らしげに笑って言われた台詞に三人も笑顔で「行ってきます」と手を振った。


まあ、後でこっそりついて行くのだが。

予定していたよりももっとずっと遠くから見守ろうと思う。あの結果を見れば本当に何の心配も要らないだろう。





冒険者ギルドの建物の前に着いた。中からはガヤガヤと賑やかな声が聞こえる。

「朝は混み合うって言ってたもんね~」

「早いもん勝ちだしな」

「ん。頑張る」

依頼は朝と昼に掲示板に貼り出される。そこから選んだ依頼の紙を剥がして受付に持っていくのだが、朝の混み合う時間はパーティ全員で掲示板の前に行くのはご遠慮くださいと昨日説明された。

代表で誰か一人、普通はリーダーが行くらしい。


「昨日の感じだと大丈夫そうではあるけどぉ」

「無理だったらすぐ代わる」

「ふふ。うん。ありがとう」

やってみたいと言ったのはリーンだ。二人は何かあったらすぐ交代という条件で頷いてくれた。

よし、と気合いを入れて扉を開いて中に入る。



「わぁ」

凄い人だ。しかも皆体格が良いのでなんか凄いことになっているしあちこちで罵り合う声も聞こえる。

これはちょっと。

「……無理じゃなぁい?」

「交代するか」

「ううん。行く」

フルフルと首を振って掲示板に歩いていく小さな背中に二人がマジかという視線を向け、セオが飛び出す準備をした。



押し合い圧し合いしている冒険者達の後ろでどこから行こうかなと首を傾げるリーンに一人の男が気付く。

「お?チビちゃん依頼選びに来たのか?」

「うん」

ニコニコしながらコクリと頷くリーンにマジかという顔をして、ちょっと待ってろと言って掲示板の方を向く。

「おーい、GFの前空けてやれ。潰れちまう」

リーン達はGランクなのでGランクとひとつ上のFランクの依頼が受けられる。男の声に掲示板のGとFの依頼が貼り出されている辺りにいた冒険者達がスペースを空けて、来い来いと手招きをした。

「わ。ありがとう」

ニコリと笑ってお礼を言うと「良い依頼選べよ」と言って頭をポンポンして背中を押してくれた。


こうしてリーンはごく平和に、怪我どころか人にぶつかる事すら無く依頼を選ぶことができた。



「やっぱあいつなんか変なオーラ出してんじゃね?」

「ほんとタラシだよねぇ」

見た目のせいもあるんだろうけど、それだけじゃ無いと思う。なにせ噛み付いてくる相手といつの間にか仲良くなってたりするし。

他人にドライな癖に許容範囲が広い。ハドリーなんかがいい例だ。物怖じしない性格とポヤポヤした空気。それと。

「あの目、か」

「あ~わかるぅ。こっちの目じっと見てくるから」

あの不思議な色の瞳でじっと覗き込まれると何か不思議な感覚になるのだ。初対面で最初にそれをやられて次にニコリと笑顔を見せられれば大体落ちる。

「ん~……結局タラシだってことだねぇ」

「だな」



リーンが数枚の依頼用紙を剥がして振り返ると何かとても楽しそうに笑う二人が見えた。

まさか自分のタラシ技(?)についての話で盛り上がっているとは夢にも思わなかったと後に語る。あと、その件がバレた日のご飯は肉無しだった。



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