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リーン・ターナー 5歳
【親和属性】
水 風 土 回復 光 時 空間 木 氷 火 雷
【スキル】
水魔法Lv1 風魔法Lv- 土魔法Lv- 回復魔法Lv- 光魔法Lv-
時魔法Lv- 空間魔法Lv- 木魔法Lv- 氷魔法Lv- 火魔法Lv-
雷魔法Lv-
魔力操作Lv1 魔力回復Lv- 魔力増大Lv- 消費魔力軽減Lv-
集中Lv1 並列思考Lv- 精密操作Lv- 精神耐性Lv2
状態異常耐性Lv- 防衛Lv- 結界Lv- 瞬間記憶Lv- 見極めLv1
理解Lv- 空間把握Lv- 調停Lv- 付与Lv- 鑑定Lv- 料理Lv-
速読Lv-
なんだこれ。どこの大魔法使いだ。と言うか属性の数。スキルもアホみたいに多いし聞いた事の無い物まである。
セオ 6歳
【親和属性】
雷
【スキル】
魔法剣Lv- 剣術Lv- 棒術Lv3 体術Lv2 短剣術Lv1 槍術Lv-
弓術Lv- 盾術Lv- 大剣術Lv- 鞭術Lv- 槌術Lv-
体力回復Lv- 体力増大Lv- 剛力Lv- 頑強Lv- 気配察知Lv1
集中Lv1 弱点特効Lv- 肉体強化Lv- 見切りLv1 単騎Lv-
受け流しLv1 威圧Lv3 回避Lv1 根性Lv- 連撃Lv- 殲滅Lv-
背水の陣Lv- 投擲Lv- 追跡Lv- 見極めLv- 暗視Lv- 遠見Lv1
聞き耳Lv1 解体Lv2 釣りLv1 捕獲Lv- 馬術Lv-
…なんだこれ。どこの武神だ。戦いに生きてる感が凄いしスキルがリーンより更に多い。
ケネス 6歳
【親和属性】
精霊 精神
【スキル】
召喚魔法Lv- 精神魔法Lv-
弓術Lv- 体術Lv- 縄術Lv-
魔力操作Lv- 体力回復Lv- 俊敏Lv- 隠密Lv- 気配察知Lv-
集中Lv- 精密射撃Lv- 回避Lv- 察知Lv- 精神耐性Lv-
部隊編成Lv- 同調Lv- 協調Lv1 使役Lv- 支配Lv- 投擲Lv-
投げ技Lv- 捕縛Lv- 理解Lv1 暗視Lv- 遠見Lv-人心掌握Lv1
暗躍Lv- 扇動Lv- 話術Lv2 細工Lv- 開発Lv-薬学Lv-
医術Lv- 算術Lv- 商才Lv- 語学Lv- 地図作成Lv- 修繕Lv-
解体Lv- 開墾Lv1 採取Lv1 料理Lv- 速読Lv- 馬術Lv-
……なんだこれ。どこに向かっているのか全く分からない。
不穏な文字も交じってないか?そして三人の中で最も多いスキルの数。
「は…はは……」
ドランは三人のスキルが書かれた羊皮紙を手に乾いた笑いを零した。
三人に共通するのは大量のスキルとLv-という見慣れない表記。頭をよぎるのはキャシーの羊皮紙に書かれた『芽吹き』という見た事も聞いた事も無いスキル。
まさか、芽吹くのは植物の種だけじゃないのか?もしかして人の才能も?
困ったような顔でこちらを見上げる三人とニコニコしているキャシーを眺め、斜め後ろに立つウォードに羊皮紙三枚を押し付ける。お前の息子も交ざっているし。道連れだ。
目を見開き固まるウォードを見てちょっと落ち着いた。
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先ず、Lv-という表記の物を除いて見てみる。
リーン・ターナー 5歳
【親和属性】
水 風 土 回復 光 時 空間 木 氷 火 雷
【スキル】
水魔法Lv1
魔力操作Lv1 集中Lv1 精神耐性Lv2 見極めLv1
親和属性の数以外は普通だ。年齢を考えると優秀な部類と言える。五歳で『精神耐性Lv2』は親としてはキツいものがあるが。
魔法適正のスキルの一つである『魔力操作』を持っているので、既に発現している水魔法以外の属性魔法も練習すれば使えるようになるだろう。
問題の属性の数は……良く見ると、エルフという魔法特化の種族にしか使えないはずの『時属性』が入っている。もしかしてマリーにはエルフの血が混じっていたのか?
もしそうなら、この大量の親和属性すら普通の範囲と言える。エルフは人と関わるのを好まない為あまり詳しく知られてはいないが、聞くところによると武術が不得手な反面魔法は十種程度の属性を軽々と操る種族らしい。
水魔法を簡単に覚えた事と武術のスキルがLv-表記含めて何も無い事から考えても、エルフという種族の特性を持っているのは間違いないだろう。
セオ 6歳
【親和属性】
雷
【スキル】
棒術Lv3 体術Lv2 短剣術Lv1
気配察知Lv1 集中Lv1 見切りLv1 受け流しLv1 威圧Lv3
回避Lv1 遠見Lv1 聞き耳Lv1 解体Lv2 釣りLv1
こちらも才能はかなり感じるが、狩人の子として日常的に狩りに同行している事を考えれば異常という程じゃない。
魔法適正のスキルを持たないので雷属性は使えない。Lv-表記されていた『魔法剣』が魔法適正のスキルの一つなので、あれがLv1になれば雷属性の剣が使えるが……。
ケネス 6歳
【親和属性】
精霊 精神
【スキル】
協調Lv1 理解Lv1 人心掌握Lv1 話術Lv2 開墾Lv1 採取Lv1
もしこの状態だけ見ていたら、将来村の顔役に適任だと考えていただろう。人間関係に於いてとても優秀だ。
属性はどちらも珍しいが残念な事に魔法適正のスキルを何も持たないので使えない。Lv-表記に『魔力操作』があったので、どうにかすれば精霊召喚などの珍しい魔法を使えるようになるのだろうが……。
とにかくLv-が問題だ。スキルとして発現する前の状態を表しているのだろうが表示される基準が分からない。キャシーのスキルについても考える必要がある。
ここは教会の付き添い人控え室で、いつ誰が入ってくるか分からないし。
「うん。一度……宿に、帰ろうか」
早急に、落ち着ける場所に行きたい。ウォードとイワンとも相談したい。
ドランの切実な訴えに三人は顔を見合わせコクリと頷いた。