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登場人物紹介②


 アルルカ

 

 ・フォルガーナを管理する祝福の女神。

 ・神としては半人前。 未熟な部分が目立つ。しかし情が深く下界の者達の幸福を心から願っている。

 ・彼女が当初考えていた計画は界竜核を破壊しドランジスタを自身の管理下におさめること、そしてアベルの野望を阻止することであり、世界のバランスを保つために勇者を倒してほしいというのは半分本音であり半分嘘でもあった。

 ・そのために考えたのが世界に干渉できない自分に代わって使命を果たせる戦士を産み出すことであり、〈銀の救済〉の一部であるマチューに目をつけた。

 ・カルラの人格が残るのはアルルカにとっても予想外だった。というのも彼女はマチューの精神的解離に気づかず、現在のマチューの記憶と人格だけを一時的に抑えることが結果的に憎悪以外の部分を抽出するという行為を意味していることを理解していなかった。

 ・ヨルンがマチューの人格を封印したのも彼女にとっては意図していなかった事態。

 ・見かねたアルルカだが、何かの運命を感じ取ってカルラの素養を試し、その結果でカルラの人格を残すかどうか決めようとした。これが呪樹暴走事件の真相である。

 ・〈門〉に逃げ込んだビスタがフォルガーナにたどり着きカルラと出会ったのは偶然ではなく全てアルルカが考えてのこと。

 サードゲートの血が途絶えれば〈界竜核〉にアクセスする手段が失われてしまうため、無理矢理ゲートのパスを繋ぎ避難させた。 本来ならばビスタはドランジスタ内のランダムな地点に転移していたものと思われる。

 ・彼女が用意した難易度の高いダンジョンの数々はカルラ(マチュー)に経験を積ませるためのもの。 間違っても嫌がらせというわけではない。また、やたらアンデッドと多く戦わせるのも対アベルを想定してのことだった。

 ・彼女が本来計画していた精霊化の姿は〈閼國〉に続く炎の精霊であり、セントラルク由来の炎の魔力を〈銀の救済〉の力で閉じ込め蓄積させる手筈だった。

 ・アルルカとラウディアラは姉妹関係にある。しかしお互いそれほど面識はない。

 ・神は複数存在し、それぞれが己の管轄である平行世界を管理している。 これは最高神の命によって行われているもの。 住民を導き、より美しく完成度の高い世界を創り上げた神はより高い位へと昇格される。

 ・新米女神であるアルルカはそのなかで旧神ラウディアラが創造した2つの世界の後始末を任せられた。 これが彼女にとっての初任務だった。

 

 

 ノエル・セントラルク

 

 ・初代セントラルク卿。 現代炎魔法の始祖とも呼べる存在で、圧倒的な戦闘力を誇る。

 ・剣術補正のまじないがかけられたレイピアを武器に戦う。 なお、補正がなければ全くと言っていいほど剣が振れない。

 ・もともとは旅芸人。 偶然立ち寄った集落にてその炎を用い住民達を救った。

 ・史実では住民達に頼み込まれその土地に留まることにしたとされているが実際は現地の住民である一人の青年に一目惚れしたから。

 ・他人の恋愛事が大好物。 お節介を焼くのが趣味。

 ・ゾンビとして復活したが、アベルの死後も何故か生き残っている。 最終決戦後、どうせなら現在の世界を見て回りみたいと単身旅に出かけた。

 

 

 ガウス・レーレン・アウシュトロム・パージェス

 

 ・パージェス皇国16代皇帝。

 ・その正体は5000年前に行方を眩ませた聖剣の勇者であり、またマチューの宿敵でもある。

 ・冷徹かつ無慈悲な性格。 目的のためなら他者の命を奪うことも厭わない。

 ・幼少期は純粋な性格であったが、親友であるハキリの死をきっかけに現在の性格へと変貌した。 しかし彼もマチューと同様本心を隠していているだけで心の奥底では人間と魔族の共存を望みその方法を模索している。

 ・妹であるジェシカと争ったことで自身の行いを疑うようになった。 また、これをきっかけに勇者の資格を失い聖剣を呼び出せなくなった。

 ・もたらされる平和が犠牲の上で成り立つものであってはならないため、メタルスライムの犠牲を心の内では尊いものと考えてはいても墓碑を作ることはなかった。

 ・彼が度々口にする「正義」というワードには催眠魔法のトリガーであり、彼がそのワードを発する度に魔法が発動し思考が単純化されるようになっている。

 ・また、パージェス国民の半分以上(特に兵士やラウディアラ教徒)もガウスやオリヴィアの手によってこの「正義」の魔法がかけられている。

 ・しかしそれでもガウスは自身の迷いを完全に断ち切ることは出来なかった。「正義」の魔法は思考を単純化させる半面副作用として己を見失わせてしまう効果があり、ガウスは知らず知らずの内にこの効果を受けていた。

 ・彼が最後に取り戻した聖剣は〈界竜核〉がもたらしたもの。 「正義」に頼ることをやめ、己を信じ、他人を信じた勇者の覚悟、そして世界を救いたいというガウスの強い想いに世界が応えた結果である。

 ・自分がやらなければ、という使命感に囚われ続けたガウスだが、最後は魔族であるリサやビスタ達に希望を託してこの世を去った。

 ・聖剣さえあれば知略の差から本調子のアベルとも互角に渡り合えるものと思われる。

 

 

 ジェシカ・ハンフルフ

 

 ・ガウスの妹であり元パーティーメンバー。

 ・魔法の才に秀でており、特に新魔法の開発技術に長ける。

 ・基本的に無口だが、兄に似て心優しく他人想い。

 ・ハキリの死をきっかけに豹変してしまったガウスを見守るために共に行動するようになった。

 ・作中女性キャラで最も胸が大きい。

 ・ガウスに封印されてからもあらかじめ用意していたオートマタを使って行動していた。

 ・彼女の行動は一貫してガウスの蛮行を阻止することが目的。 魔族残党に捕虜の輸送ルートなどの機密情報を流していたのは彼女。

 ・僅かながら未来視、世界外視が可能。アルルカの存在、策略を認知し、カルラがドランジスタに来ることも予見し利用した。

 

 

 オリヴィア・ノーツ・ナルシスカ

 

 ・ガウスのパーティーメンバー。 回復が得意。

 ・美しい容姿の半面、腹黒く残忍な性格。自分より美しい存在を許さない。

 ・彼女もまた「正義」を盲信し己を見失った存在である。

 ・カルラ(マチュー)に唾を吐かれ激昂するも後になって自分が隠れマゾヒストだったことに気がつく。 以降、相性のいいカルラのことを一方的に気に入るようになる。

 ・パーティーメンバー中。唯一ガウスの考えに反対することなく、最後まで従い続けた。

 

 

 ギーグバーン・グレイドフォール

 

 ・ガウスのパーティーメンバー。武術に精通する。

 ・爽やかな性格だが、負けず嫌いで自分よりも実力のあるガウスに密かなライバル意識を抱いていた。

 ・アベルが倒され不死化の術が解け本格的に死を悟るようになる。 そしてこのまま大人しくはしていられないと経験値を求めて単独行動を開始するが運悪くマチューと出会しそのまま倒された。

 

 

 アベル

 

 ・青い肌をした死霊使いの男。 倫理観が酷く欠如しており、敵味方問わず容易く命を奪う。

 ・もともとは精霊使いで、カルラにとっては兄弟子にあたる。

 ・幼少の頃から自身の内にある狂気を自覚していた。 それゆえに大国の王子という恵まれた身分ながらも満たされない日々を送っていた。

 ・旧神ラウディアラと愛し合っていた。 が、実際は彼女の暇潰しに利用されていたに過ぎない。

 ・彼の狂気はラウディアラが設定したもの。 自身を理解してくれる存在を造り出すはずだったが、結果は憧れに留まるだけの失敗作だった。

 ・500年活動し続けたアベルだったが、その結果ははことごとく裏目に出てしまい、ラウディアラにとっては邪魔でしかなかった(例えば勇者であるガウスの不死化も世界の理が崩れるためラウディアラが望んでいるはずもなく、危うくリサを殺しかけたことや、そもそも蘇生されることすらも彼女の計画の足枷でしかない)。

 ・理性も利かず、ただ己の欲望を満たそうとするだけの存在は人間ではない。 カルラにその事実を突きつけられ、慟哭しながら敗れていった。

 ・身が朽ちても執念深く精神だけの状態で生き延びたが、肉体を奪おうとガウスを狙ったところ返り討ちに遇い消滅。 利用していた存在に利用されるという哀れな最期を迎えた。


 

 ラウディアラ

 

 ・フォルガーナ、ドランジスタ。 2つの世界を創造した呪詛の女神。

 ・他人を理解できず、理解もされず。 それゆえに孤独を抱え闇に堕ちた。

 ・アルルカ曰く「嫌われ者」。

 ・彼女が産み出した世界は一見狂った世界のように見える。 しかし、彼女は彼女なりの方法でより完成度の高い世界を造り出そうと目論んでおり、実際ドランジスタは人間と魔族が争うことによって効率的に文明を発達させていた。

 ・しかしその先に待つのは揺るがぬ破滅である。 そのことを認められなかった彼女は世界がループするように細工を施した。 この頃にはもう目的と手段を履き違えてしまっていた。

 ・劇中に登場する「瘴気」「呪い」の類いは全て彼女由来の力。あらゆる物質、概念に死をもたらすが 〈銀の救済〉には唯一干渉できない。

 ・本来アルルカだけの力ではドランジスタに干渉出来ずビスタが逃げる際〈門〉とフォルガーナを繋げることは出来ない。

 それを可能としたのはアルルカと同じくサードゲートの血を無闇に絶やしたくなかったラウディアラ及び〈界竜核〉の助力があってのこと。

 ・彼女にとっては目的などはなく、ただ世界が自分の思い通りに面白おかしく動いていてくれれば何でもよかった。

 ・死後、ドランジスタを引き続き管理するためにラウディアラが用意した〈界竜核〉は彼女の思考パターンをもとに造り出されたもの。

 そのためガウスが新たな聖剣を手にしたのは、〈界竜核〉の戯れに過ぎなかった。

 あるいはラウディアラ自身が心の奥底でもう終わりにしたいと願い〈界竜核〉がその意思を汲み取ったのかもしれない。

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