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私のちょっぴり愉快な日常  作者: 金子さん
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少女Aの狂気

小説を書くのは初めてですがまったり書いていければいいなと思います。

よろしくお願いいたします。

申し訳ない。自己紹介をしていなかったね。私、本宮ななみは平凡な高校3年生である。人より少し人間が嫌いで、そして何より面倒ごとが嫌い。見た目は真面目だといわれるが、それは見た目だけ。中身はまったくもって真面目ではない。


そんなクラスからちょっぴり浮いてる私にももちろん友人と呼べる存在がいる。彼女を、そうだな、少女Aとでもしようか。彼女のプロフィールを書くとしたら、下のようになるだろう。


少女A(仮)

18歳

頭脳 中のやらないだけ

容姿 上の下 

性格 適当だが根は真面目。いわゆるおねえちゃん体質。

趣味 嫁を愛でること

特技 嫁にささげる金稼ぎ


彼女は、どこをとってもそこらにいるJKと変わりはない。そう、最後の2項目を除いては。彼女は、重度の廃課金、そして自らが「嫁」と呼ぶ2次元キャラクターをこの世の何よりも愛し、彼らのためならたとえすべての休日をバイトで潰れようともいとわないのだ。つまり、オタク。しかし、ただのオタクと思うな。彼女はコミュ力高め、女子力高めの高校3年生なのだ。


彼女の財布の中身が課金とグッズ、イベントに消えるなんてざら。たとえ、体育祭であろうと文化祭であろうと、イベントがあれば休む。テスト期間中だって推しイベ(自らがもっとも愛すキャラクターのカードがとれるゲームのイベント)だったら勉強などせずひたすら走る(ゲームをする)。そんな彼女だが、人間として人に迷惑をかけない程度の節度は持っている、はずだった。


これはある修学旅行の夜のこと・・・


私は彼女と同部屋であった。シングルベッドが二つとなり合わさっている、いわゆる普通のビジネスホテルのような部屋だった。私がシャワーから上がると、部屋の電気がすべて消えている。いや、正しく言うと、ベッド周りに色とりどりの電球が付いておりそれ以外の電気が消えている。その色とりどりの電球はいわゆるクリスマスツリーに飾るような豆電球だ。


彼女、少女Aはベッドの前に正座していた。私はおそるおそる話しかけた。


彼女は一言こういった。


「あと、10秒でゆうくん(仮)のお誕生。盛大に祝ってあげるね」


そう、彼女は私と彼女のベッドの上に彼女の愛するキャラクターのグッズ、ぬいぐるみをきれいに並べて、どこで手に入れたかわからないケーキを飾っていたのだ。二人分のベッドの隙間がないほどに。


そこまではまだ許そう。そのあとだ。


「ごめんね。私ちゃん。今日はベッド使えないから。あと、下着と服とか貸して。グッズをスーツケースに入れたら、何も入らなかったの。」


恐るべきオタク魂。


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