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コウテカの庭  作者: 島 アヤメ
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ピチョンピチョンと小雨は続き、ぬかるみが続く小道は息吹の着物を汚した。やっぱり傘を採りに行こうかと、息吹は迷ったが、見つかって怒られるのはもうこりごりだったため、そのまま探しに行くことにした。


雨は次第に強くなり、息吹の体を冷やした。


(ここで見たはずだけど……)


息吹は岩の影に隠れている葉っぱを見つけた。花は咲いていなかった。


(せっかく来たのに……)


息吹はガックリとうなだれて、そこに座り込んだ。雨は一向に止む様子は無く、強くなるばかりであった。


あの花を見つけられれば、息吹は何か変わるようなそんな期待があったが、花はどこにもなく、葉っぱだけが雨に濡れポタポタと、雫を落としていた。



あの後、紫勇は殺しの集団と七之助に教えられ、息吹は自分はホントにバカなんだと自覚した。


(やっぱり探そう)


息吹は立ち上がり、違う場所で探すことに決めた。今はなんだか、かけてみたい気分だった。



裏の山にならあるかもしれないと、息吹は山へ向かって歩き出した。もう怒られようが、どうでもよかった。


(どうせ、ここから出て行く事は変わりないんだから、怒られるのもこれが最後だもん)




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