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未来予想Zu

逆カーレースゲーム

作者: さきら天悟
掲載日:2017/01/30

2025年、逆カーレースゲームなるモノが登場した。

これは時代の必然と言えた。


まず、カーレースゲームって、あれ?

と思うだろう。

そう、ゲームセンターにある、ボックスのあれだ。

正面にはモニタ、前にはハンドル、ギア、

足下にはアクセルとブレーキ。

スタート音とともに、モニタの風景が流れ出す。

レース場だったり、市街地だったり。

車が走り出すと、隣の相手やネットの相手やコンピュータと対戦し、

抜きつ抜かれつのレースを繰り広げる。

そして、右手を突き上げ、勝利の雄叫びを上げるのである。

だから、逆カーレースゲームとはこれと逆になるのだ。



さあ、逆カーレースゲームを始めよう。

まず、微笑み、「お願いします」と礼をして始める。

こんな始まりは、カーレースゲームとは逆と言えるだろう。

日本の武道を取り入れているわけではない。

それから、左右、バックを確認し、ゆっくりとスタートさせる。

これも、逆。

ゆっくり発進すると言っても、正確な時間や安全を競っているわけでもない。

ちなみに最新のバーチャルリアリティー技術を用いているので、

左右や後ろも、現実のように確認できるのだ。

車が進むが、ストップ。

一旦停止だ。

交通違反は厳禁。

もちろん、信号もだ。

横断歩道に子供がいれば、もちろん止まる。

止まらなくてもいいが、後で心証が違ってくる。

質問に答えながら、市街地を進んで行く。

目的地の病院に着いた。

「ありがとうございました」と言って礼をする。

これで終了。

どうだろう。

これは逆カーレースゲームと言わずにいられない。

そして、最後に・・・

ガチャリ、200円が装置から出た。

100円硬貨を投入せず、お金がもらえるのだ。

逆だ。

ゲームじゃないだろうって?

そう、ゲームの逆だからゲームじゃない。

これはれっきとした仕事のようなものだ。


2020年を過ぎると、政府は老人の買い物難民に本格的に取り組みだした。

これは老人を大切にすると言う思惑の他、

経済効果を狙って、老人にお金を使わせるためだった。

当初、自動運転システムに期待したが、

安全、信頼性の両面で不安が残り、

一部特区で実施したが、事故が多発した。

そこで政府は、VRを利用した遠隔運転システムを導入した。

つまり、さっきは遠隔操作の車で老人を病院に送り届けたのだ。

だが、完全な仕事にしてしまっては、利用料金が跳ね上がってしまう。

そこでゲーム感覚を取り入れ、

大人が小遣い稼ぎをできるようにした。

某業界からは反対されたが、おおむね好評だ。

老人、運転する大人、産業界など。

遠隔技術は自動運転、人工知能と共に日本の産業の柱とも言えた。


逆カーレースゲーム、

将来、あなたもお世話になるだろう。

一お年寄りとして。

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― 新着の感想 ―
[一言] お金が出てきたところで何だかクスっとしましたw ラストのオチは面白い発想ですね! 実際は問題だらけでしょうが、その辺はつっこまない(^ω^) 面白かったです(*≧∀≦*)
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