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M・P・G ~私の庭に死角はない!~  作者: 皐月乃 彩月
六章 終わり良ければ全て良し、なんです。
28/29

28話 私の庭に死角はない!

 

元妹や変態殿下とのアレコレから3年が経った。

あっという間の3年であった。

そして、現在────













私は忙しい日々を送っている。

しかし、勉強やら新しく始めた事業で忙しくはあるが、概ね平和な日常を満喫中だ。


え、脳筋ゴリラ(元父)や変態殿下への復讐は無かったのかって?

勿論、ありますとも!

この私がしないわけがないではないか!


奴等への報復は時間はかかるが、そう難しい事ではなかった。

私の庭で生産される物は作物や肉など畜産物、衣類や工芸品まで幅広くある。

そして高品質で大量生産が可能。

おまけに製作時間も短いともあれば、その辺で売っているものと比べるまでもない代物だ。

そんなギフトを持つ私が、奴等の領地の特産と同じ物を価格を下げて世にばらまいたらどうなるか……答えは簡単だ。

当然、商人や民衆は安くて品質の良いものを買い求める。


だから、私は奴等に気付かれぬよう始めはじわじわと真綿で締め上げるように。

気付いた時には既に遅しと、キリキリと奴等の懐を容赦なく締め上げてやった。

その結果、奴等の領地は多額の負債を抱え、領地に住んでいた人々は別の領地へと流れた。

※流れてきた領民は、私が責任を持って雇いました。


ついでに言うと、変態殿下の持つ領地というのは=現王妃の後ろ楯でもある。

変態殿下が力を失ったということは、現王妃も力を失うということ。

これは後から聞いた話だが、レダート達は王選なるものを行っていたらしい。

私としては変態殿下への報復のもりだったが、意図せずレダートを次の王位へと押し上げてしまった。

お陰で、私は絶賛地獄の王妃教育を受けるはめになっている。

何これ、本当辛い。


そんな私を見てレダートやショタ達からは、狙ってないのにそうなるところがクレイらしいと言われた。

実に不名誉である。

あの変態が王位につくのは問題しかないが、私は王妃なんて面倒くさい立場になりたかったわけではないのだ。


でも、まぁ──




「此処にいたのか、クレイ」


陽当たりの良い場所で微睡んでいた私に、横から声が掛けられた。

その声はとても愛しげだ。


「……レダート」


柔らかな笑みを浮かべたレダートが、私へと手を差し出した。


「行こう、皆が待っている」


「はい!」


私はその手を取った。


王妃教育は面倒くさい。

王族ときての義務や仕事もこの上なく面倒だが、レダートやショタ、ヴァイス達と共に歩む道であるのなら悪くない、と私はそう思えた。


私は感情的で自分の欲に忠実で欠点だらけのわりと駄目な人間だ。

けれど、私のそういう欠点はレダートや他の彼等が補ってくれる。

そして、彼等に足りない部分は私で埋める事が出来る。

すなわち──


「私の庭に死角はない!」


能力面だけではない。

精神的にも補いあえているのだから、これは最強の布陣であろう。


私は満面の笑みを浮かべたのであった。

これで一旦完結です。

(切り捨てれば)当初の目論み通り五万字です!

……番外編を除いて(-_-;)

ここまでお読みいただき有り難う御座いましたm(_ _)m

一旦完結表示をつけますが、番外編をちょこちょこ更新していく予定です。

今のところ予定としては

①ショタ視点(ちょっとアフターストーリーを含む感じで)

②雲、増殖中(お庭の裏話的な感じで)

③失恋、ついでに馬肉も添えて(本編に入れようとして、入らなかった話)

④人材紹介会社始めました(主人公の新しい事業の話)

は、いつになるかは未定ですが確実にやります。

ちょっと、やるか分からないもので

①とある不幸な女冒険者の成り上がり?(元妹のその後の話)

②レダート視点の話(ショタ視点の話が長くなった場合はやる可能性大)

多分、これで本編の補完やらフラグやらは全て回収出来るかな、と思います。

御興味が御座いましたら、また更新した時に覗いて頂けたら幸いです。

長い間有り難う御座いましたm(_ _)m


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