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2人はとても美人だ。
タイプの違う魅力で周囲の目を奪っている。可愛い系と、綺麗系。そんな2人にくっつかれている俺は羨望の眼差しを向けられている。
だが、その見た目とは裏腹に暗殺者という職業の女性達である。怖いねー。
今日はどうしたんだと2人に訊くと、昨日カザラの店で3人の美人と飲んでいたのを耳にして、自分達も飲みに連れて行けというものだった。
昨日たらふく飲んだばかりだから、断ろうとしたが、鷹族の鋭い目つきに俺の口は反論することは許されなかった。
癒しを求めてムササビ族の彼女を見たが、楽しそうにンフフと笑っていた。
いつの間にか空は暗くなっており、酒場は明るく光っていた。