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いや、あきらめてくれと、鷹族の絡みつく腕を外そうとしたが、外れない。さすがSランク。腕力が強い。・・・まあ、いいか。結婚したらあきらめてくれるんなら。俺は鷹族の腕を振り払うのを止めた。


こんな俺のどこがいいんだろうか。もうおじさんと言われてもおかしくない歳なんだが。俺は鷹族に訊いてみた。


「なあ、俺のどこが好きなんだ?」


「私の恋人になるなら、教えてあげる」


なら、永遠の謎だなと言おうとして止めた。尾羽が垂れ下がったままだ。鷹族が強がっているのが分かった。

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