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俺は昨日と違って鷹族をすぐに見つけられた。初めて鷹族と出会った場所、スラム街の中央にある大木の木の上に鷹族が座っていた。俺はその木の下に行くと、鷹族を見上げた。鷹族も俺を見下ろしていた。しばらくそうして見つめ合っていた。


降りる気配のない鷹族に痺れを切らした俺は木にのぼろうとしたが、ダメだった。ズルズルと下にさがる俺を見て、鷹族がクスクス笑った。俺は腕を組んで鷹族を軽く睨むと、鷹族は華麗に木から音もなく降り立った。


「それで返事は?」


鷹族が俺の顔を見て言った。


「俺のこと好きになってくれて、ありがとう。とても嬉しかった」


鷹族が期待を持つよりも早く、俺は次の言葉を言った。


「だけど、ごめん。他に好きな人がいるんだ」


鷹族はハーッと息を吐くと、やっぱりダメだったわね。と小さく呟いた。

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