表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/53

32

ある日、俺はスラム街を歩いていた。目的はスカウト。暗殺者ギルドは常に人員が足りてない。特に人族。ターゲットは人族が多いから抵抗があるんだろう。獣人の方が暗殺者になりやすい。という訳で地面に転がっている連中を見て回っているが、ほとんど目が死んでる。ここまできたら使い物にならない。


あー、どこかに荒んでいるが生きる気力を持っている奴は落ちていないかな。生きるためなら何でもやるって奴。


しばらくスラム街を徘徊していると、小さい子供達がワラワラと集まってきた。俺は袋いっぱいに持ってきていたパンを1人につき1個あげた。袋が空っぽになると、子供達は綺麗に散って行った。


あの中に暗殺者に向いてる子が数人いるが、まだ幼いため声をかけずにいる。あともうちょっと、あともうちょっと、とマゴマゴしている内に冒険者の方に行く子もいる。


それでも稀にスカウト成功するから、この撒き餌はやめられずにいた。


そんな俺の思惑を知らない連中は、俺の事を善人扱いしてくるから、笑えてくる。


悪いが俺は偽善者だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ