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座り心地の良いソファーで待っていると、肉が焼ける良い匂いが漂ってきた。その匂いにつられて、腹が鳴った。まだかなー。ソワソワし始めた俺は調理場に立っている彼女の様子を見に行った。


包丁の音が早い。調理場にあるテーブルの上にはもう何品か出来上がっている。もうこれだけで十分なのに、俺はまだ何かを作っている彼女の背後に立ち、肩口からまな板を見下ろした。


俺が黙って後ろに立ってもAランクの彼女は驚きもしなかったが、肩口に顎を軽く乗せると、途端に顔を赤くして慌てだした。


あわ、あわわと言いながら、包丁を操る手元が危なくなったので急いで離れると、元の包丁の音に戻った。


Aランクの彼女でも慌てることがあるんだな、と俺は珍しいものを見た気がした。スキンシップが激しい彼女だが、こちらからの接触には弱いみたいだ。

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