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明けの明星(新神代篇)  作者: どうしてリンゴを赤くさせたがる?
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明けるとき?いや、きっと恋が終わるとき

【タマ】

「くっきり見えてるよ。あたしも……そしてカズにも」

【タマ】

「どう頑張ったって はじめから叶いやしない恋だってことは」

【タマ】

「あたしは作者スタッフで 主人公キャストじゃない」

【タマ】

「それでも追い求めてしまうカズ」

【タマ】

「ようやく100%手前までこぎつけたのに 結末さいしゅうびが振り出しに戻す」



【カズ】

「何だかなぁ……青空の草原の下 こうして大の字になりながらお前と一緒にいれるなんて思わなかった」

【タマ】

「ばーか」

【カズ】

「山から吹いてくる風がやけに冷たい」

【タマ】

「海が見たい」

【カズ】

「潮の匂いで我慢してくれ」

【タマ】

「お手」

【カズ】

「犬じゃねぇってのッ!」

【タマ】

「………」

【カズ】

「そ その間は何だよ」

【タマ】

「かもしれない」

【カズ】

「はぁ~?」

【タマ】

「いや お前のデートコースは確かにあたしの気を良くしたよ」

【タマ】

「……ただ エスコートはなってなかった」

【カズ】

「………」

【カズ】

「オレはやれるだけやった。悔いはこれぽっちもない」

【カズ】

「自分は自然に恋をしていたのかもしれないな」

【タマ】

「……クックックッ 感謝しろよストーカー。終われば被害届を出してやるんだから」

【カズ】

「え?」

【タマ】

「あたしがお前の立場なら 責任を負わせる方法を考えるんだけどな」

【タマ】

「……あぁ その前に整理が必要か。まんまクソガキだし」

【タマ】

「お前にとってあたしは不可欠。でもあたしと関わることでソラを本当に失うかもしれない」

【タマ】

「傍観者は気楽でいいよ。愛されても 嫌われても 中立的立場を崩さずに済む」

【カズ】

「だから嫌いなんだ」

【タマ】

「その気持ちなんだよ」

【タマ】

「……その気持ちが ついに自然あたしを超越したんだぞ」

【タマ】

「子供が現実を知った後はどうなる?」

【カズ】

「………」

【タマ】

「大人になりたい。ダメか?」

【カズ】

「どういうつもりだ?」

【タマ】

「………」

【カズ】

「……ピンポイント過ぎんだよ。お前みたいなめちゃくちゃカワイイ女の子がオレとメアド交換したいだなんて」

【カズ】

「ごめん。持ってないんだケータイ」

【タマ】

「………」

【タマ】

「親が持たせてくれないとか?」

【カズ】

「まさか。ケータイが問答無用で携帯させてくるところが気にくわないだけ」

【カズ】

「いっそのこと 義務化してくれないかな」

【カズ】

「そうすれば こんなに苦しまなくて済むのに」

【タマ】

「………」

【カズ】

「タマ。あのさ……」

【カズ】

「お願いだから 理想を現実にしないでくれ」

【カズ】

「理想は理想のままにしてやらないと受け入れられなくなってしまう」

【タマ】

「………」

【カズ】

「………」

【カズ】

「タマは高級レストランで。オレは家に帰ってご飯を食べるのが見合った現実……」

【カズ】

「フッてくれ」

【カズ】

「今すぐ。今この場で自分をフッてくれッ!」

【カズ】

「じ じゃないと自分はまた……お前に……夢を見ちまうッ!」

【カズ】

「これからはちゃんと遠足に参加するからさッ!!」



【???】

「二日目……」

【???】

「編集……」

【???】

「アンチヒーロー……」

【???】

「そして駆け足ッ!」

【???】

「ふぅ~ なんだ。つまりこういうことかね」

【???】

「び ビジネスパートナーとしてならいいと?」

【???】

「……いやいや タマさん。そのアドリブはちといただけないねぇ~」

【???】

「思いっきりコンセプトから逸脱してるよ」

【???】

「………」

【???】

「……なんだかなぁ。なんだろう」

【ソラ】

「神童恋の恋は終わるときなのかな……」

【恋】

「巫女ちゃん」

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