ナイトが現れた日。
直接のメールじゃなく、メッセージだなんて、一体誰だろう?
そんなことを思いながら、メッセージボックスを開いてみた。
メッセージボックス、着信1件。
――久しぶりです。小学校一緒だった、天野 優星です。覚えてるかな……。同級生検索で見つけて、懐かしくなってメッセージしてみました。――
うそ!……信じ……られない。
メッセージをくれたのは、紛れもなく、初恋の彼からだった。
私は急いで返信した。
――久しぶり! うん! 覚えてるよ! 元気してた?
――あーよかった。メッセージとか送っといて忘れられてたら、すげぇカッコ悪いなあって思ってた(笑) 元気だよ。春に、地元に戻って来たんだ。
――え、そうなの? 高校は?
――××高校だよ。
――あ! じゃあさ、○○君と、一緒じゃない!?
――そうそう、そうなんだよ。あいつ、昔と変わってないよなぁー!
……信じられない。久しぶりなのに、どんどん会話が弾む。
それはまるで、離れていた時間がどんどん埋まって行くような感覚だった。
何時間も、時間が立つのを忘れてやり取りをして、もうすぐ夜中の0時になろうかという時。
――あ、ごめん、話しの途中だけどこれだけは今日中に言わせて。……誕生日、おめでとう……
なんでかな。彼からのそのメッセージを見た途端。今までもらったどのおめでとうよりも、嬉しい気持ちが込み上げてきた。
――え? 覚えて……くれてたんだ?
――うん。だって、語呂がいいから(笑)
――あ、そっか、“納豆の日” だもんね(笑)
メッセージを送りながら、彼からおめでとうを言ってもらえたから、誕生日が覚えやすい“納豆の日” でよかったなぁって思った。 けど、彼からの返信文は、意外なものだった。
――え? あ、そっか。確かに “納豆の日”か(笑) 俺は“ナイト(剣士)の日” って、覚えてた(笑)
――えー? ナイトの日? あはは。その語呂合わせは、苦しいよー?(笑) でも、ステキ。いつかの私の誕生日、私だけのナイトと、一緒に過ごせたらいいなぁ。なんてね(笑)
そんな、少し恥ずかしいメッセージを送った。すると彼の返信文に、私の心がまた、ドクンと跳ねた。
――あ、あのさ。笹原、今、フリーか? もし……もしよかったら、今度の河川敷の花火大会、一緒に行かないか?
私は、考えるよりも先に返信してた。
――うん! 行きたい!
本日7月10日、夜7時に、予約投稿にて完結します!




