表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/7

七夕の夜、星空にかけた願い。

 あれから5年が経つ。

 私はすっかり高校生になった。


 小学生の頃の初恋なんて、叶わないのが普通。だからもう、割り切らなきゃいけないって、分かってる。


 けど……

 

 もしも願いが叶うなら、もう一度彼に会いたい。夏が近づくと、その気持ちは日増しに強くなって、そう思わずにはいられなくなる。


 だから……今年の七夕は、そう……願ってもいいかな。


 あの日、彼に渡すはずだったキーホルダーを紙袋から出す。彼の誕生石――ブルーのサファイアの入ったキーホルダーを。


 そしてその手に、あのペンションでもらった私の誕生石――真っ赤なルビーの入ったキーホルダーを重ね合わせた。



 そして私は、七夕の夜。夜空に向かってお願いをした。


“織姫様、彦星様、どうか……また、彼と引き合わせてください――”


 目を閉じて、心の中でゆっくりと、そう願った。すると、私がそっと目を開いた時……


 夜空の星がふたつ、キラキラっと瞬いた様な気がした――





 でもね、だけど。

 彼に再会できたところで、5年も経ってるんだから。どこかですれ違ったって、彼だと気付ける自信なんてない。

 それに、ちゃんと話せる自信だってない。だから……たぶんこの願いは、叶わないまんま、いつしか心の奥底に沈んで行ってしまうんだろうなぁ。そう、思っていた。




 七夕から3日後の7月10日。もちろん、彼にまた会える兆しなんて全然ない。けれど今日は私の誕生日。毎年、誕生日がくるたびに思わずにはいられないことがある。


――あと3日、あと3日誕生日が早かったら、ステキだったのになぁって。


 誕生日が“納豆(710)の日”だなんて、なんだか全然ロマンチックじゃない。けれどいつか……好きな人からおめでとうなんて言われたら、その一言だけでどんなに嬉しいだろうなぁなんて、ひとり物思いにふけっていた。



 すると、ポコンッとケータイが鳴った。着信、1件。



 それは、ソーシャルネットワークのサイトから、私へのメッセージが届いたことを告げるメールだった。













 次話は本日7月10日の夜5時ごろ、そして、本日夜7時に予約投稿にて完結します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ