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59 ≪同じだね。≫
優斗。
お疲れさま。
きみも僕と同じだね。紫苑の幸せが一番大切なんだ。
・・・きみだけじゃないね。
龍之介だって同じだった。
それに、紫苑も龍之介の幸せを考えていた。
優斗にノーと言うことも、紫苑にはつらかったはず。
みんな、自分の大切な人の幸せを願うんだね。
自分の心を抑え込んで・・・。
残念だなあ。
紫苑がきみを選んでくれれば、僕は・・・僕の名前はきみと一緒に紫苑のそばにいられると思っていたのに。
まあ、仕方ないか。
きみのおかげで紫苑は一歩踏み出すことができた。
ほんとうにありがとう。
でも、優斗にはつらい思い出になってしまったね・・・。ごめん。
優斗は強い人間だから、時間が心の傷を癒してくれることを知っているよね。
いつかまた、素敵な相手と出会うはず。
そのときは幸せを掴めるように祈ってるよ。
それにしても・・・龍之介への仕返しはおもしろかったよ!
龍之介の性格をよくわかってる優斗じゃないと、あんなことは思い付かないよね!
あ、僕も笑ってないで、しっかり仕事をしないとね。
龍之介が到着するまで帰っちゃダメだよ、紫苑!