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龍之介。


きみにそんなスタンドプレーができるとは思わなかった!

ちょっと見直したよ。



朝、ちょっぴり強引に紫苑を迎えに行くことを約束させたところは、まあ、いかにも龍之介らしい方法だと思った。

優斗だったらきっと、「クリスマス・イブに一緒に過ごしたい。」って、はっきり言っただろうけど。

龍之介はやっぱり慎重過ぎるね。


まあ、そのひと言が二人の仲を壊してしまうかもしれないって心配する気持ちはわかるよ。

そもそも紫苑が人を好きになることを怖がっていることを知っているしね。

でも、あんまり慎重過ぎて、タイミングを逃してしまうってこともあるんだよ。


・・・だけど。

それだけじゃなくて。


龍之介は超照れ屋さんだね。

もし誰かにそう言われても、絶対に認めないで、 “紫苑を不安にさせないため” って言うのかな?


その慎重さと照れ屋さんの組み合わせだと、あの優斗に対抗するにはよほどの決意が必要だよね。

だけど、あの入れ物に花束を入れて返してくるなんて、けっこう気障だと思うよ。




今のところ、龍之介と優斗、どっちが優勢かはよくわからない。

積極的で、素直に自分の気持ちを口に出してしまう優斗の方が、一歩リードしてるかもって思ってた。

軽いデートもしてるし、優斗といるときの方が、紫苑はよく笑ってる。


でも・・・・。

龍之介は回数が少ないけど、紫苑を驚かせるようなことをするね。





紫苑。



ゆっくりでいいからね。

あわてないで、ちゃんと確かめながら進むんだよ。


龍之介も優斗も、紫苑を急かしたりしないから。

二人とも、紫苑のことを一番に考えてくれるから。




いつも見守っているよ。


僕はいつも、紫苑のそばにいるよ。







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