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九 静かなる反逆

 まず楓はスミス少佐なら設計図のありかを知っている筈だと思い、スミス少佐をバトルスーツに内蔵された通信機の音声通話モードで呼び出した。トレーニングルームにいたスミス少佐はおよそ五分で楓のもとへ現れた。

 スミス少佐に超高性能量子テレパシー装置や超高性能量子GPS、そして【あるもの】──つまり洗脳装置が挿入されていないと考えている楓は小声で、あえて「スミス少佐、装置Qの設計図、あれあなたが保管しているんですよね」と鎌をかけて反応を見た。

 「いいえ、ただ、保管場所なら知っています、あ、言っちゃった、僕口が軽いんですよね~。でも幾ら大佐の頼みでも保管場所はお教えできません。ところでなぜ設計図が必要なんですか?」

 スミス少佐が楓になぜ必要かを尋ねた正にその時、ガルマイン帝国側の手違いにより、スミス少佐には超高性能量子テレパシー装置や超高性能量子GPS、そして【あるもの】──つまり洗脳装置の脳内挿入が行われていなかったと楓にガルマイン帝国の例の兵士はテレパシーで伝えてきた。ちなみに例の兵士はリチャードというコードネームであり、今後はリチャードと呼んでほしいとのことだった。

 「スミス少佐、逆に質問させてもらうわ。どうして私が装置Qの設計図を必要としていると思う?」

 「まさか、東雲大佐、ガルマイン帝国のスパイではないですよね?」

 「まさか、違うわよ、そういうのやめて頂戴」

 楓はリチャードと即座にテレパシーで連絡をとり現状を報告した。するとリチャードは言った。

 『スミス少佐をこちら側に引き込みましょう』

 『どうやって?』東雲大佐は訝し気に訊いた。

 『東雲大佐がハニートラップするとかどうですか?』

 『え!?』

 『ダメですか、まぁもちろん半分冗談ですが。じゃぁ・・・お金ですかねぇ』

 『たしかスミス少佐は新婚ほやほやだから、奥さんを誘拐して捕虜にすればいいんじゃない?』

 『なるほど、それはいい。じゃぁ、スミス少佐の妻に関することをスミス少佐に聞いてください。セラフィア国にいる、こちら側のスパイに情報を伝え仕事をさせて確保しましょう』


 「どうしたんです大佐、なんか三〇秒位固まってましたよ」スミス少佐は楓に尋ねた。

 「なんでもないわ」

 「ならいいんですけど・・・」

 「ところで新婚さんなのよね、スミス少佐。奥さんってどんな人なの?」

 「ロケットに写真を入れてあるから、特別にお見せいたしましょう」スミス少佐はロケットを首から外しながら言った。

  楓は、ロケットの写真を見せてもらった。そして写真を正確に記憶した。

 「シャーロットと言うんです。どうですか?僕に似合ってますか?」

 「なんだかとてもかわいいね。髪はブロンドね。写真だけだと身長までは分からないけど、どれくらいあるの?」

 「一六八センチメートルです。ちょっと私には高いかもしれないです」

 「そんなことないわよ、あなたは見た感じ一七八センチメートル以上あるでしょ?」

 「そうなんですけど。彼女がもう少し小さければ、もっとカワイイんですよね、きっと。僕は低身長の子が好みなので。でも好きになった人が一番このみだと思うようにしています」

 「ちなみに職場結婚なのですが彼女と同じ職場では少し極まりが悪いので、この基地の西側にある基地で彼女は仕事をしています。仕事でないときは地下空間に建設された一戸建ての官舎で生活しています」

 楓はリチャードにデータとして今知った情報をリチャードにテレパシーで申告した。リチャードはガルマイン帝国側のスパイにそのデータを送った。隠匿レベルで言うと最大値レベル・五のスミス少佐の妻の居場所について知ったスパイは早々とシャーロットを確保した。

 もうスミス少佐がガルマイン帝国側に寝返るのは時間の問題である。


                       つづく

最後までお読みいただき、ありがとうございました。評価等の方も宜しくお願いいたします。


また、二章三章がぐだぐだな 旅する猫の占い師、勢いで書いたNagasaki Daydream Rhapsody.、


R18のカトリーヌの胸も宜しくお願いします。

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女性主人公 異世界転生 SF
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