八 再洗脳
八 再洗脳
セラフィア国に戻って暫くして、楓の脳に何者かが直接、意味不明な何かを語りかけてくるという状況に陥ることが多くなった。初めは何を言っているのか分からなくて楓はなにか脳の病気になったのではないかと心配したが、やがてそれはガルマイン帝国の兵士からのテレパシーだと理解出来るようになった。
ガルマイン帝国のその兵士が言うには、楓がガルマイン帝国の捕虜になったとき、MRIの様な装置でセラフィア国の最新情報を盗まれたが、その時ついでに量子もつれを利用した超高性能量子テレパシーの装置を楓の鼻の穴から脳に埋めたという事だった。ガルマイン帝国のその兵士はついでに超高性能量子GPSも楓の鼻の穴から脳に埋め込んだという。そして、ガルマイン帝国のその兵士が言うには、これも量子もつれを応用したものだそうだ。そして【あるもの】も鼻の穴から脳に埋め込んだという。なお、セバスチャンが外した属の環っかはGPSでも何でもないタダのダミーだということだった。
そこへひょっこりセバスチャンがやってきて言った。
「東雲大佐、最近東雲大佐の頭部あたりから微弱なノイズらしきものを感じるんですが、何か心当たりはありませんか?」
「心当たり?別にないわよ」楓は言った。
「おかしいなぁ、私、壊れたかな?ロボットドックで検査してもらおう」
セバスチャンが去ると、ガルマイン帝国の兵士がテレパシーで言った。
『東雲大佐、率直に言いますが、こちら側についてもらえませんか?』
『いやよ、そんなの。戦争そのものがいやなの。ところで【あるもの】って何?』楓のセバスチャンからの洗脳は完全に解けていた。
『分かりました。ではこうするしかありませんね、こちら側についてもらうために、再洗脳させてもらいます』
【あるもの】とは、どうやら洗脳装置のことだったのだ。【あるもの】によって洗脳された楓は言った。
『私の今後の任務は?』
『決まり次第お知らせします。それまでそちらの状況を可能な限り頭に入れておいてください』
『分かったわ、ところであなたの名前・所属・階級は?』
『名前はマイケルですがこれはコードネームであり本名ではありません。本名はお教えできません。所属は第一諜報局で、階級は秘匿情報官です』
『じゃぁ色々と決まったら連絡頂戴』楓は言った。
一週間後、マイケルからテレパシーで連絡があった。
『やぁ東雲大佐。君の任務が決まったよ。まぁ考えてみなくとも当たり前の任務何だけど。何を決めるのも会議なんかが必要でね。で、任務なんだけど装置Qの設計図を手に入れて欲しいんだ。分かったかい?』
『分かったわ。やってみる。まぁ一か月は見といて。装置Qの設計図を、手に入れられても出来なくても、とにかく連絡するわ、じゃぁまた』
ガルマイン帝国側の人間となった楓は直ぐにバレないように装置Qの設計図を探し始めた。
つづく
感想お待ちしています。短くて構いません。面白くないぞとかでも構わないでず。なんだか独り言を言っている様なので・・・




