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戦え!戦国マン

第陸話『雷鳴桶狭間』 織田信長 × 今川義元

作者: 舞空エコル

挿絵(By みてみん)


【今回の戦国マンは、この二人!】


織田信長

 日本の軍事・政治・文化に革新をもたらしした戦国時代の

 革命児にして英雄。桶狭間で今川義元を撃破すると、

 破竹の勢いで美濃斎藤家を滅ぼし、本拠を尾張から

 岐阜へ移す。朝倉・浅井・六角ら近江勢を立て続け

 に平らげ、さらに勢力を拡大、ついには十五代将軍

 足利義昭を京から追放して室町幕府を滅ぼす。十年

 に及ぶ石山本願寺との戦いをも制し、甲斐の武田も

 滅ぼして、いよいよ天下に手が届きかけた天正十年

 六月、織田軍団 筆頭の明智光秀に謀反を起こされ、

 本能寺にて自刃。享年 49。


今川義元

 室町幕府の将軍継承権を有した名家・今川家の五男。

 兄の家輝が家督を継いでいたため仏門に入り、太源たいげん

 雪斎せっさいに学んでいたが、兄の急逝に伴い還俗。後継者

 争い:花倉の乱に勝利して、駿河の守護大名になる。

 駿遠三すんえんさんの三国を治め「海道一の弓取り」といわれる。

 格式の高い家柄から京の公卿と交流も深く、京文化

 にも精通していた。四万の大軍を率いて尾張制圧の

 最中、豪雨の桶狭間で休息中、織田軍二千の奇襲を

 受け、戦死。


桶狭間の戦い

 永禄3年(1560年)5月19日、尾張の織田信長が、

 5千に満たぬ手勢で、10倍の大群を率いる今川義元

 を打ち破った戦い。この勝利をきっかけに畿内制圧

 など信長の大躍進が始まり、戦国時代は一大転換点

 を迎え、日本史は中世から近世へ移行する。関ケ原

 の戦いや大坂の陣にも匹敵する歴史上最重要な戦い。 

 尾張。清洲(きよす)城、表座敷。

 評定(ひょうじょう)の場に居並ぶ、織田軍団の諸将。

 (つづみ)が鳴り響く中、織田上総之介(かずさのすけ)※信長が、扇子を手に

敦盛(あつもり)』※を(うた)い、舞う。


「人間五十年 下天(げてん)のうちを 比ぶれば 

 夢幻(ゆめまぼろし)の 如くなり ひとたび生を受け 

 滅せぬものの あるべきか――」


 鼓の音が止んで、信長が一堂を見渡す。


「夜明けと共に、城を出て、今川を討つ!」


 一堂の(とき)の声。


「十倍の大敵と戦うは、男子の本懐! 者共、その命、

 信長に預けよ! ゆめゆめ、生きて帰れると思うな! 

 末代までの高名を残せ! 陣ぶれの貝を吹かせよ!」


 法螺貝(ほらがい)が出陣を告げる。

 喊声とともに城を出る、織田軍団の馬蹄の響き。

  

 尾張。桶狭間(おけはざま)

 降りしきる雨の中、泥まみれで戦う兵の悲鳴や怒号。

 打ち捨てられた輿(こし)の傍らに、今川義元が立ち尽くす。


「こりゃあ! 主君を見捨て逃げ去るとは、何事じゃ!

 ()く返せ! すぐ戻せい! 麿(まろ)は、麿はここじゃ! 

 ここにおじゃるぞ! 助けてたもれぇ!」

冶部大輔(じぶたいふ)※殿…… 」

「…… ぬ? 何奴(なにやつ)?」

「織田、上総之介信長…… 」

「な、何と! たれかと思えば、尾張の大うつけでは

 ないかえ! うつけが何故、かようなところに…… ?」

「此度は今川冶部大輔義元殿、御自ら尾張にご出陣と

 聞き及び、国主として信長、直々に馳せ参じた次第」

「おん? さ、左様か。それは…… 大義でおじゃった! 

 されど、麿は沓掛城(くつかけじょう)を発って後、田楽ヶ窪(でんがくがくぼ)にて中食ちゅうじき

 をとるとの触れを、出しておいたはずじゃが…… ?」

「承っております。されど、戦上手の治部大輔殿が、

 わざわざ見通しの利かぬあの窪地でゆるりと弁当を

 使われるとは、(にわか)には信じがたき仕儀。かの地へと

 間者を差し向け、真偽の程を確かめさせたところ、

 田楽ヶ窪の今川勢は(おとり)との(しらせ)が届きました次第」

「ほお。それで麿ならば裏を掻き、桶狭間の丘の上に

 布陣するであろうと、裏の裏まで読み込んでの奇襲

 でおじゃるか。いやはや、敵ながら天晴れ、弾正忠(だんじょうのちゅう)※!」

「何の。破れたりとは申せ、冶部大輔殿の御策略こそ

 お見事…… 上総之介、(はなは)だ感服(つかまつ)りまいた。されど、

 斯様(かよう)相見(あいまみ)えたからには最早(もはや)、是非もございませぬ。

 お刀を抜かれませい」

「か、刀を抜けとは、ぶぶ、物騒な。そは、何の為に?」

「知れたこと。かくなる上は大将同士の一騎打ちにて、

 潔く雌雄を決しましょうぞ」

「ひゃあ! ま、待て、信長! 上総之介! 弾正忠! 

 まま、麿の話を聞いてくりゃれ、聞いてくりゃれえ!」

「はて、この期に及んで、何のお話があると?」

「こ、此度(こたび)は…… 遊山(ゆさん)※なのじゃ! 暑気払いを兼ね、

 たまさか当地へ足を伸ばしたに過ぎぬ!」

「ほお。遊山のついでに尾張領を侵し、丸根と鷲津の

 砦を落とされたと仰せか?」

「そそそ、それは…… ほれ、遊山には余興(よきょう)がつき物で

 おじゃろ? な、な? なあ?」

「余興…… では、当家の佐久間大学(さくまだいがく)も、飯尾近江(いいおおうみ)も、

 余興に討ち取られたと仰せで?」

「そ、それは…… そう、きっと何かの手違い…… 」

「未練が過ぎましょう、冶部大輔殿」

「これ、このとおりじゃ! 聞き届けてくれたなら、

 金子(きんす)も弾む! (みかど)にも奏上(そうじょう)して、官位も遣わす! 

 何とぞ此度は、此度ばかりは見逃してくりゃれ! 

 後生でおじゃる! 伏して、御願い仕るぅ!」

「無駄にございまする。さ、面を上げられよ」

「いやじゃあああ! いやじゃ、いやでおじゃる! 

 もはや雨で白粉(おしろい)も流れた…… 麿は、麿は斯様な顔、

 見られとうはない! 後生(ごしょう)※じゃ、後生じゃあああ!」


 信長がくわっと目を怒らせて一喝。


「しつこいぞ、義元!」

「何と! よよよ、呼び捨てとは、無礼でおじゃろ!」

生憎(あいにく)と信長は騙されませぬ。斯様に柔弱(にゅうじゃく)を装われ、

 その(さま)に油断して近づくと、たちまちに居合一閃(いあいいっせん)

 腰に差された松倉郷(まつくらごう)※の太刀(たち)を抜き、この首を斬って

 捨てられるおつもりでござろう?」

「え、ええ?…… 何のことやら、麿にはさっぱり…… 」

「亡き父・信秀が申しておりました。今川冶部殿は、

 白く塗られたお顔の後ろに、黒き殺気と電光石火の

 剣術を隠しておられる故、ゆめ気を許すこと(なか)れと…… 」

「なな、何じゃと? ……信秀殿が、左様なことを?」

「治部殿、そろそろ潮時かと存ずる。さ、面を上げて、

 本性をお見せくださりませ」


 雷鳴が響き渡り、義元がゆるりと顔を上げる。


「やれやれ…… 尾張の織田ずれは、親も子も、揃うて

 骨のない臆病者であることよ…… 」


 稲光が義元の素顔を照らし出す。


「それ、その顔よ。天上眉(てんじょうまゆ)も消え、化粧も流れ落ちた

 肌の縦横に走る、幾多の傷…… 地獄の鬼すら怖気を

 振るい避けて通る、その修羅の如き凄まじき面構え

 こそ、海道一の弓取りと恐れられた、今川治部大輔

 義元の、真の顔…… 」


 立ち上がった義元が、腰の太刀の鯉口(こいくち)※を切る。


「信長…… このわしを怒らせ、よもやただで済むとは、

 思うておるまいな?」

「願うてもなきこと、義元公。ようやく本気となって

 いただけましたかな?」

「笑止! 足利将軍宗家に次ぐ家格を伝え、駿遠三(すんえんさん)

 百万石の太守(たいしゅ)たるこのわしが、尾張の葉武者(はむしゃ)如きに

 本気になると思うてか? 分を(わきま)えよ、小童(こわっぱ)!」 

「さればこそ、義元公、さればこそ…… 甲斐の虎も、

 越後の龍も一目措くといわれる、東海三国の覇者を

 打ち倒してこそ、わが大願は成就のとば口に立てる

 というもの!」

「ほほお…… 貴様の大願とは何だ? 申してみよ」

「…… 天下」

「ふん…… 尾張半国の仕置きさえ(まま)ならぬ、昨日今日

 の出来星(できぼし)大名※ずれが、言うに事欠いて、天下だと? 

 片腹痛し!」

「義元公…… 貴殿は仮初(かりそめ)にもこの戦国の世に将として

 生まれながら、天下を望まれぬのか?」

「貴様と違うてわしは、天下など所望すればいつでも

 手に入る。されど、左様に大儀なものを手に入れて、

 その後は何とする? 扱いを持て余し、身を滅ぼす

 が関の山であろう。なれば、天下など要らぬ!」

「駿河今川家は、今や本邦最大にして最強の守護大名。

 力ある者が先んじて京に旗を立て、再興を図らねば、

 この乱世が収まる道理もございますまい?」

「同じことを武田、上杉、北条にも問うてみよ。答は

 聞かずとも知れておる…… 天下の乱れ、即ち()なり。

 他国を自侭(じまま)に切り従え、権益をほしいままにできる

 戦国の世を、ゆめ終わらせてなるものか。そのため

 には朝廷も幕府も相見互(あいみたが)い、生かさず殺さずよ」

「詰まるところ、念頭にあるは、(おの)が所領の経営と、

 他国の切り取りのみ、と?」

「わしだけではない。貴様以外の大名は(ことごと)くがそうだ。

 もっとも、今からわしが貴様の首と胴を切り離せば、

 天下などと世迷言を口にする輩は一人もいなくなる」

「否、この乱世を憂い、天下の一統(いっとう)を志す者は、信長

 一人ではございますまい。むしろ乱世なればこそ、

 志を同じうする英傑(えいけつ)※が、陸続(りくぞく)と世に現われ出でる……」

「ふん、うつけと呼ばれる(おのれ)も、その英傑のつもりか? 

 身の程知らずめ、それが世迷言でなくて、何だ?」

「今からこの信長が義元公の首を討ち取れば、世迷言

 はもはや世迷言でなくなります。いざ尋常に、勝負!」

下郎(げろう)推参(すいさん)なり……」


 肩脱ぎとなり、太い腕と厚い胸板を見せつける義元。


「かかって参れ。その減らず口を塞いでやる」

恐悦至極(きょうえつしごく)、義元公…… この日を上総之介、どれほど

 待ち望んでおりましたことか!」

「ふん…… その割には、腰が引けておるではないか。

 それに何だ、その得物(えもの)※は?」

「ご覧の通り…… 槍にございます」

「やけに柄の長い槍だな」

三間半(さんげんはん)※…… 長き槍が短き槍に勝れるは、物の道理に

 ございますれば…… 」

「またしても、うつけの浅知恵か。よく見ろ。貴様が

 相対しておるのは槍ではない。刀だ」

「いかさま。されど、これだけ離れていては義元公も、

 お得意の居合を使えますまい」

「そう思うか…… ではひとつ、教えてやろう…… 」

「ぬ」

「どれほど長い槍もな、柄を切れば短くなるのだ!」

「!?」

「せいっ!」

 

 義元の太刀が一閃! 三間槍の穂先を叩き切る。


「これは ……!?」

「どうだ…… もはや唯の棒切れ。用は為すまい」

「くっ…… 」

「貴様の天命もここに尽きたようだな…… 覚悟!」

「今だ!」


 銃声が轟く。

 義元が驚愕の表情で、のけ反り、倒れる。


「うぐっ! 鉄砲だと…… この雨に?」

「でかした、竹千代※殿! 見事な腕前ぞ!」

「あ、あれは…… ま、松平元康※か? ……な、何故?」

「申し上げました通り。信長一人ではござらぬと…… 」

「し、しかし…… 元康は、つい昨日、わが手勢として、

 丸根砦を攻め落とし…… 」

「十年前に竹千代殿が、織田から今川に、人質として

 戻される前に今日の話は済んでおりました。あとは

 ひたすらに、時機を待ち続けた次第…… 」

「で、では貴様らは、十年もこのわしを(たばか)っておった

 と申すのか…… 不覚! 何たることぞ…… 」


 義元が()せ返り、激しく吐血する。


「義元公…… 僭越ながら上総之介、介錯仕る」

「…… 待て」

「義元公…… ?」

「受け取れ…… 」


 義元が信長に腰のものを差し出す。


「これは、宗三左文字(そうざさもんじ)※…… 今川家に代々伝わる家宝を、

 この信長に? 」

「くれてやる…… うつけの、世迷言の顛末を、わしに

 代わって、この刀に見届けさせよ…… 」

「冶部大輔殿…… (かたじけな)し。ありがたく、頂戴仕る」

「上総之介…… いや、信長…… 」

「はっ」

「しくじるな…… 敵は、多いぞ」

「義元公…… お言葉、肝に銘じ候…… 」


 稲光が閃き、義元の死相を照らす。

 しばし間をおいて、雨の桶狭間に雷鳴が響き渡る。

  




※脚注



上総之介かずさのすけ


 平安末期~鎌倉時代の上総国(千葉県)国司の次官。

 織田信長が自らの権威を高めるため用いた肩書き。



敦盛あつもり

 

 踊りを伴う曲舞:幸若舞こうわかまいで、信長が特に好んだ演目。



冶部大輔じぶたいふ


 律令政治で外交や戸籍、儀礼等を管轄する治部省の

 次官で、治部省長官である治部卿に次ぐナンバー2。

 ちなみに石田三成が名乗った治部少輔じぶしょうゆはナンバー3。



中食ちゅうじき


 朝食と夕食の中間に摂る、昼食や間食を指す古語。

 平安時代には屯食という形式で弁当が用いられた。



弾正忠だんじょうのちゅう


 洛中の風紀を取り締まる監察/警察機構:弾正台で

 弾正伊、弾正弼に次ぐナンバー3の役職。尾張守護

 代であった清州織田家の分家:織田弾正忠家の信長

 が、代々自称してきた通称【弾正忠】を正式に朝廷

 に認めさせたことで、守護代の清州織田家を凌駕、

 尾張での支配者の地位を確立した。

 


遊山ゆさん


 野山に出かけて、景色や眺めたり飲食を楽しむこと。

 本来は修行僧が修行で名山を巡り歩くことだったが、

 やがて気晴らしの行楽を指す言葉にもなった。



後生ごしょう


 来世に生まれ変わること。転じて「来世で良い報い

 があるように徳を積むつもりで」現世のこの願いを

 受け入れてほしいという、切実で強い懇願。



松倉郷まつくらごう


 南北朝時代の刀工、郷(江とも)義弘が作った名刀。

 郷義弘は鎌倉の五郎入道正宗に師事して日本刀作り

 の五箇伝のひとつ相州伝を究め、故郷の越中松倉郷

 に戻り作刀に従事。鎌倉で作った刀は鎌倉江、故郷

 で作った刀は松倉郷と区別していた。


鯉口こいくち


 刀の鞘の入り口部分の名称。鯉が口を開けたような

 形状をしていることからこう呼ばれる。



駿遠三すんえんさん


 駿河、遠江、三河の三国。



出来星大名できぼしだいみょう


 下級武士や神主、農民など、元々は有力な家柄では

 なかった出自から、武力や経済力、才覚、時の運で

 急激に勢力を拡大したり、立身出世して、戦国大名

 にまで成り上がった武将。



英傑えいけつ


 非常にすぐれている大人物。



得物えもの


 自分の得意とする武器。



三間半さんげんはん


 1けんは約1.82m。

 その3.5倍の長さ(1.82m × 3.5 = 6.37m)

 従来の槍は二間半(≒4.5m)

 三間半の槍は重くて扱いにくかったが、横に並んで

 叩きつけることで騎馬部隊の突撃を防いだり、異様

 な長さと槍衾やりぶすまの戦法などで敵兵を恐怖させて、弱兵

 と侮られていた織田軍団足軽の戦闘力を向上させた。



竹千代


 徳川家康の幼名。徳川家では跡継ぎの嫡男の幼名に

 使われることが多い。秀忠も家光も幼名は竹千代。



松平元康


 徳川家康の三番目の名前。松平竹千代が14歳で元服

 したとき烏帽子親の今川義元の名前から「元」の一

 字が与えられ松平元信に改名。さらに祖父 松平清康

 から「康」の字を与えられ松平元康に改名。最後の

 家康に改名するのは桶狭間の戦いを経て信長と同盟

 を結び、三河国の大名として自立してから。今川氏

 との関係を完全に絶つため、与えられた「元」の字

 を「家」に変えた(源義家から取ったとの説が有力)

 


宗三左文字


 筑前の刀工左文字作の打刀。所持していた三好政長

 の法名が宗三だったので「宗三左文字」と呼ばれる。

 三好政長から甲斐の武田信玄に贈られ、後に駿河の

 今川義元に渡る。義元は愛刀として大切にしていて、

 桶狭間の戦いで信長に討ち取られた際も、この刀を

 差していた。信長も左文字を気に入って、本能寺で

 明智光秀に襲撃されたときも左文字を帯刀していた。



 挿絵(By みてみん)

 決戦を前に敦盛ダンスでフィーバーする信長エコルン


           【作者贅言】

 戦国マン元ネタとなったドラマCD「戦国武友伝」

 はなかなか好評で、お陰様で5枚も発売されました。

 原則として1枚につき2話収録、場所も時代も登場

 する武将もランダムでしたが、唯一織田信長だけは

 まあ第六天魔王だし戦国時代前半の立役者ですから

 特別に3話収録の連作ものでした。今回の桶狭間は

 その第1話なのですが、エコルンの中の人が、次は

 信長でと言われて一番書きたかったのがこれでした。

 なぜかというと今川義元です。前書きにあるように

 将軍継承権を有する名家の大名で家海道一の弓取り

 と称され京文化にも精通した文武両道で問答無用の

 英傑の一人…… なのに最期があれだったせいで講談

 でも小説でも漫画でもゲームでも白塗りの天井眉に

 甲高い声でマロマロいいながら逃げ惑うギャグ担当

 みたいな扱い。そりゃまあ、そういう側面もあった

 かもけど、全部想像によるカリカチュアでんがな。

 だったら全く逆の想像を働かせもよろしおまんがな。

 というわけでわしは強くて怖くてかっこいい義元公

 を描いてみたかったのです。しかも何の権限もない

 のにキャストまで脳内で決定していました。そう!

 玄田哲章!ダダンダンダダン、ダダンダンダダン♪

 玄田さんならマロマロといいながらいざ戦いに臨む

 ときにはさっとキャラ変して腹に響く声で渋く深く

 かっこよく「来いよ、信長…… 怖いのか」とかとか

 「アイルビーバック!」とか言ってリスナーを悶死

 させるはず。もうすっかり盛り上がって書いたんで、

 台詞なんかほぼほぼアテガキでしたな。幸いにして

 キャスティングも無事にうまくいって、収録当日、

 これもまさかの小野坂昌也さん演じる信長 (スゲー)

 と玄田義元公とのバチバチのやりとりは、調整室で

 ライブで聞いてて、もう耳の正月でした。熱かった

 わん素敵だったわん素晴らしかったわんわん(感涙)

 是非とも皆様にもCDで確認して戴きたいのですが、

 発売元が倒産してしまい(涙)、十年以上前のこと

 でもあるので、今から聞くのは難しいかもだ(血涙)

 嗚呼どこかで朗読イベントやってくれメンタイン。

 元の脚本には考証の誤認や矛盾があったので、今回

 は小説化したこれを再脚色すれば朗読イベントGO!

 興味のある人や会社様からの連絡本当に待ってます。

 実現したら極楽浄土で義元公もプリン召されながら

 きっと喜んでくださるでおじゃるよ。GOGOGOGO!


 挿絵(By みてみん)

        蹴鞠もプロ級だった義元公




          ☆予告☆

 先述したとおり、信長の脚本はあと二つありますが、

 アクション巨編?の桶狭間に対してちょっとあれで

 ヤバいかもだ。いやエコルンの中の人は作者として

 大変に気に入っておりますがな、実際CDのときも

 微妙な評判だったし、ちょっとサイコ入ってるし。

 出てくる戦国マンはもちろん信長、あと浅井長政。

 そいでタイトルは『薄濃悦楽はくだみえつらく』言いますねん。

 ね、ヤバイでそ。でも頑張って小説にしますから、

 お楽しみにねん。アテブレーベ・オブリガード! 




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