表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
56/63

56話目

全63話です


今回に限り「あゆみと瞳美」は曜日に関係なく毎日2話ずつ、18:00と18:10に投稿します(例外あり)

※特に告知していなければ毎日投稿です

 大学生活は今までより自由さがあるって感じ。でも[大学生だ]って実感もなくって。勧誘はされたけどサークルとかには入らなかったよ。それは瞳美ちゃんも同じ。


 何故かって? お金がいるのですよ。将来、就職した時の為のね。いやいや、就職すればお金入るじゃんって言われそうだけど、あたしたちに必要なお金、それはこれからの資金なんだよ。つまり出産費用であったり、育児費用であったり。


 だからコンビニのバイト、続けてるよ。店長さんとも大分親しくなったし。


 どれくらいって、前に些細な事で瞳美と喧嘩した時、一人でシフト入ったんだけど、


「どしたの?」


 って店長さんが相方で入ってくれて。その時に少しだけ話をした。もちろん秘密はそのまま抱えてるつもりだったからその辺りに触れそうな話は避けたんだけどね。


 そしたら店長、


「それは互いに違う生き物だからしょうがない話だよ。でもしょうがなくても互いが受け入れられるんであれば関係は成り立つんじゃあないかな。現にきみたちは友達として今までやって来たんだ、その時間というのは裏切ったりはしないよ」


 そんな言葉を貰ったりね。


 だから、ってのもある。時給で言えば他のところに良いところあるんだけど、やっぱりこのコンビニが良いって二人で話して。


 もちろんカツカツで入ってる訳じゃあない。でも店長さんがきつそうな時はヘルプで入るようにしてる。この前はご友人が亡くなったとかで急遽入れないかって夜間に電話貰ったんだけど、一も二もなく[入ります]って言って。二人で三日間、ほぼ店長さんのシフトを回したんだ。


 大学生活もそれなりに満喫してるよ。友達も出来た。


 そう、この前二十歳になったんだよ。成人式も出た。そう考えると、結構イベントあったなぁ。こうして日記を書いてる今もまだ昨日の事のように思い出されるくらいだもん。


 そう、今は大学生じゃあないんだ。就職してる。就職先は流石に別のところにした。コンビニの店長さんにも[お世話になりました]って挨拶して。二人で挨拶したんだけど、店長さんちょっと涙ぐんでたなぁ。


「今まで本当にありがとうね」


 そう言ってくれた。でも、そんな言葉があたしには嬉しくて。思わず、


「就職先で上手くいかなかったら戻ってきていいですか?」


 って冗談交じりに聞いたら、


「いつでも戻っておいで。何なら正社員として雇ってあげるよ」


 そう言ってくれた店長さんの顔は、笑顔の中にも真顔が見え隠れしてた。多分[雇ってください]って言ったら本当に雇ってくれると思う。それは人手不足とかの理由じゃあなくて、純粋にそれだけの関係性を築けた、って事なんじゃあないかな。


 それに、比較的近所というのもあって、今もちょくちょく寄ったりしてる。店長さん、相変わらずいつ行っても店に立ってるなぁ、大丈夫か? ちょっと心配になったり。


 瞳美も就職してるんだけど、敢えて正社員ではなくパート従業員という扱いで働いている。だから必然的に自由時間もあるんだ。それには理由もあるんだけどね。


 そんなあたしは明日、重要なイベントが待ち構えているのですよ。


全63話です



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ