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54/63

54話目

全63話です


今回に限り「あゆみと瞳美」は曜日に関係なく毎日2話ずつ、18:00と18:10に投稿します(例外あり)

※特に告知していなければ毎日投稿です

 夏祭りが終わればもうすぐ秋。そして冬がやって来る。もうこの頃になるとみんなの目の色が違う。自習っていっても物音一つせずにひたすらノートに字を書いている音だけがあたりに響いてる。


 この辺りになると、早い子たちなんかは推薦で入学を決めた人もちらほら出てくる。あたしたちは、評定平均値はそんなに悪くないんだけど、共立の推薦を受けるにはちと足りない。特にあたしがね。


 そんなあたしに瞳美は合わせてくれている。瞳美だけなら推薦受けられるのに、敢えて一般入試を選んだんだから。


 学校では教室で、たまに図書室で、家では主にそれぞれ個人で、たまに互いの家に遊びがてら寄ってそれぞれ勉強したよ。そりゃあもう、頭を振れば公式の一つや二つくらいポロって飛び出そうなくらいにね。


「大丈夫?」


 家でやっている時は、こうやって時々瞳美が声をかけてくれる。


「うん、大丈夫。瞳美は、って聞かなくても大丈夫そう」


 何ていうのかな、勉強しているんだけど必死さが表に出てないというか。余裕すら感じてしまうよ。そんなあたしに、


「私も結構必死なのよ」


 とか言ってくれるんだけど、そうは見えなくて。だから[あたしが頑張んないと]って。


 年が暮れようとして、それでもあたしたちの日常は変わらなくて、年が明けてもやっぱり変わらなくて。


 もうすぐ大学共通テストの日が来るっていう一週間前からもうね、胃がキリキリするんですよ。もちろんこれは病気じゃあないからお医者さんに行ったりはしないんだけど、毎日が吐きそうな感じですよ。それでもラストスパート。


 で、入試当日。瞳美と二人で一緒に試験会場まで行って、試験を受ける。おっ、しっかりやったところが出てる、ラッキー。間違いが無いかしっかりと確認しながら一つずつ問題を解いていく。


 全部の日程が終わって帰る、ってなった時に瞳美が玄関で待っていてくれた。


「あゆみ、こっち」


 その声に呼ばれて瞳美の元へと向かう。


「どうだった?」


 第一声目は二人して声揃っちゃったよ。


「あたしはまずまず行けたんじゃあないかな」


 あたしがそう言うと、


「私はちょっと範囲外のところがあったんだ。おおむねは解けたんだけど、それが心残りかなって」


 へぇ、瞳美でもそんなのってあるんだなぁって。純粋にそう思ったよ。


 そんなあたしたちは一次ラインは何とかクリア! 瞳美は余裕あったみたいだけど、あたしは結構ギリだったんだげとね。まずは第一関門を通過したって感じ。


 そのあとは直ぐに出願受付が始まる。そのまま共立大学を目指すって事で出願した。


 そして、二次試験。二月ですよ、二月、あいも変わらずあたしは胃がキリキリした日を過ごして入試日へと向かう。


 当日は正直あまり良く覚えてないんだ。とにかく必死だったのだけ覚えてる。でもやる事はすべてやった、だから悔いは……ないよ、多分ね。


 瞳美は、やっぱりひょうひょうとしていた。いつもクールだねぇって言ったら、


「これでも結構緊張してたんだよ」


 だって。そうは全然見えなかったけどなぁ。でも一つ言えるのは、あとは結果待ちだけって事。やるべき事柄はすべてやったし、テストにも出し切ったはず。


 そして卒業式が執り行われたのですよ。


全63話です



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