53話目
全63話です
今回に限り「あゆみと瞳美」は曜日に関係なく毎日2話ずつ、18:00と18:10に投稿します(例外あり)
※特に告知していなければ毎日投稿です
さて、高校三年生……はもういいか。と言えば、受験ですよ。当然あたしたちも受験勉強を始めたんだ。学校も夏休みを過ぎると自習の時間が増えた。中には朝から帰るまで一日中自習の日とかあるくらい。
ウチの学校はそれなりのクラスの進学校なんだ。だから必然的に進学の人がほとんどを占めてる。自習時間にする事と言えば、そうですね、勉強ですよ。その辺りは自由がある程度あって、勉強している教科で分からないところがあったら、その担当の先生のところに行って聞く事が出来るんだ。だから三年生は全体で自習時間が多いんだけどね。まぁ、中には寝てる人もいたり。
そんな中で、息抜きとばかりに夏祭りをまた一緒に瞳美と過ごしたその帰り道、
「寄って行かない?」
そう誘われた。もちろん断るはずもなく、
「うん寄るぅ」
となって。で、瞳美の家に遊びに行ったんだけど、やっぱりご両親いなくて。
「ねぇ、お風呂入らない?」
そう聞かれたのですよ。確かに夏祭りで浴衣とはいえ汗かいてるから、
「うん、入る」
久しぶりの二人でのお風呂。ここまで来るとね、もう気兼ねなしですよ。一緒に脱衣所で浴衣を脱ぐ。下着を降ろそうとしたところで、
「ちょっと見ても、いい?」
そう瞳美は聞いて来た。そうか、あれから二人でお風呂入ってなかったもんなぁ。
「うん、いいよ」
あたしは下着を脱いで、
「ちょっと恥ずかしいんだけどね」
そう言ってお股を見せた。そこには今まであった[ソレ]はもうないのですよ。
瞳美はひとしきり見たあとで、
「綺麗ね」
って。イヤ、その、どういう意味で綺麗なんですか? と聞こうとしたら、瞳美は真っ赤になってた。おいおい、ならしなければ良かったのでは? なんて思ったりもしたけど、最終的には、
「ギュッとしよ」
そう言ってあたしは瞳美を抱きしめるんだ。
綺麗な細い身体。あたしと瞳美は目標に向かって歩き始めたんだ。こうやって互いにギュッとすると二人で一人って思えてくる。それは瞳美もなんだろうな、
「こうして抱きしめてもらうと、改めて前を向こうって気になるわ」
だって。
そのあと、またいろんな話をした。いままでした同じ話もしたけど、瞳美はそういうの気にしない人みたい。[うん、うん、それで]って話を聞いてくれる。あたしも[そうだね、それがいいよ、うん]って。汗と共に溜まった疲れも流れていく。
そんな中、
「ねぇ、あゆみは大学は何処に行くの?」
と聞かれる。いやー実は決まってないというか。って素直に話したら、
「共立大学、行かない? あそこなら文系も理系も学部があるし、なにより家から通えるし」
おぉ、共立ですか。確か公立大学だったような? 偏差値は……。
「うん、高めだね。でも今からなら間に合うかも」
そう言ってくれた。二人で同じ大学に通うのもいいなって思った。そうしたら二人の時間も無くさずに済むからね。
そうしてあたしたちは目標とする大学を決めたんだ。
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