50話目
全63話です
今回に限り「あゆみと瞳美」は曜日に関係なく毎日2話ずつ、18:00と18:10に投稿します(例外あり)
※特に告知していなければ毎日投稿です
親同士の顔合わせが済んだところで、次は手術だ。
学校は一週間欠席する事になった。流石に隣の県の病院のベットの上ですからね、出席なんて無理無理。
入院する前日に荷物をまとめて、当日は二人で向かった。相手はお母さんじゃあないよ、瞳美。二人の最初の一歩にしようって決めたの。当然、お母さんは、
「本当について行かなくて平気なの?」
って聞いて来たけど、流石に高校生ですよ。もう親離れ、まで言わないものの、
「これから一歩ずつ歩んでいく道だし、二人で行かせて」
そう言って納得してもらった。
病院の受付で入院手続きをして、病室を指定された。病室は相部屋にした。もちろん個室という手もあったんだけど、少しでもお安く済ませたい、というか。あたしもお金は出すけど、瞳美から相当額出てしまうからそこは節約で。
何て言っても今回の手術すべて自費ですから。
二人で診察室に呼ばれて同意書を書く。
「貴方が家族の代わりに同意書にサインしてくれますか?」
お医者さんは瞳美にそう言ってた。そう、その書類にサインするというのは、何かがあったら責任が発生するんだ。
でもね、
「分かりました、家族のようなものですから」
瞳美は快くサインしてくれた。もう、抱きしめたい……けど、ガマンガマン。
「では手術を行います。貴方は中央の待合でお待ちください」
と言われて一人になる。
ちょっと緊張して来た。そんな緊張が伝わったんだろうね、お医者さんが、
「大丈夫、痛みはほとんど無いはずですよ」
そんな心配をしてくれた。
手術室に行く前に手前の部屋で手術着に着替える。と、同時に、
「部分麻酔をかけます」
って言われた。ん? 何故と思ったけど、
「貴方の精子を採取しないと」
そうだ、それがあったんだ。まぁ、今まで[アレ]は弄って来なかったけど、その、反応する事はあった。瞳美とギュッとした時とか、お風呂の時とかね。という事は、まだ現役なのかな、こいつ。
そんな疑問を投げかけてみると、
「使えますよ」
だって。でもいいの。あたしは女性として生きていくんだから、そんな感覚はもう要らないんだよ。
部分麻酔して、精巣から精子を注射で抜き取る。それを直ぐに冷凍保存のケースに入れられる。うーん何か歯医者さんで麻酔されたみたいに股間がムズムズするぞ。まぁ、部分麻酔だからね、意識はあるからなんだろうけど。いやいや、こんなところでへこたれてはいけないのですよ。未来への一歩なんだから。
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