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32/63

32話目

全63話予定です


今回に限り「あゆみと瞳美」は曜日に関係なく毎日2話ずつ、18:00と18:10に投稿します(例外あり)

※特に告知していなければ毎日投稿です

 そんなひと夏の思い出を胸に仕舞って、学校生活はまだまだ続くのでありますよ。祭りが終わればもうそこはすぐ秋。


 秋と来れば食欲の秋。人によっては読書の秋でもあるんだけどね。


 晴れて、とは言えないものの、本人からは確認が取れた訳だし、あたしたちは付き合う事にした。いわゆる[彼氏彼女]というやつ。もちろん二人とも女性ですよ、言っておきますけどね。


 そんなあたしたちは、学校ではあまり積極的には話をしないようにしていた。もちろん避けてるとか、そういう話じゃあなくて、二人とも女性ですから、あまり公衆の面前でベタベタしていても何だしというか。だけど、二人が一番警戒してるのは[あらぬ噂]なの。


 仮に付き合ってるのがバレたとしても、あたしには性の秘密がある。そこからほつれるように秘密が露呈するのを防ぎたい。ある日、そんな話をしたんだ。


[だからちゃん付けと呼び捨てできっちり線を引きましょう]


 瞳美ちゃんはそう言ってくれた。そしてあの夏の日が終わった翌日でも、瞳美ちゃんは動揺一つせずに普段通りだったの。そんな彼女に負けじとばかりあたしも平静を装った。


 行事やペアを組むような場合でも、それとなくお互いを避けるようにしてたんだ。


 そのやり方が良かったか悪かったかは分からない。けど、クラスの子たちは少なくとも普通に見える。そう考えればこのやり方は正しいんだと思う。


 プライベートではその反動というか、そりゃあもうベタベタですよ。二人で一つのコップだし、いつもくっ付いてお喋りするし。いい頻度で遊びに行ってるし、逆にウチに来てもらってるし。


 そんな今日も瞳美の家に遊びに来てるんだ。ご両親はやっぱりいないみたい。本当に頻繁にいないんだなぁって実感させられたよ。


 だからなのかも知れない。今までの、いや、今もそうだけど瞳美は自分から友達の輪に入って行こうとはしないんだ。もちろん誘われれば入っていくよ。でもね、自分からは行かないんだなぁ。多分だけど、人と関わるという思考があまりないのかも知れない。彼女も一人っ子だし。


 二人で勉強して、お茶して、ビデオ観て、料理作って。


 ずっと一緒にくっついてた。何なら手も繋いでたし。二人でいる時の瞳美はとても甘えてくれる。そう、凛とした顔立ちが少しほころぶように、恥じらうように甘えてくるの。それが愛おしくて何度もギュっとしちゃう。


 始終そんな感じだから時々ふと[あたしの男の部分がそうさせてるのか]って気になっちゃって。思わず聞いちゃった。


「あたしって男っぽい?」


 したら、


「じゃあ試してみましょうか」


 って返って来た。


 そう、ついに一緒にお風呂に入ろうって瞳美から言ってくれて。


 あたしは、


「本当に大丈夫、なの?」


 としか言えなかった。だって、まかりなりにも[アレ]付いてますから。だけどね、


「それでも一緒に入りたい。貴方の全部が知りたいの」


 って、瞳美ってばこんなにナヨってたっけ? ってくらい女性っぽいの。いつもとのギャップにあたしはやられっぱなし。でも相手から同意が取れたんだから、


 ええ、そりゃ入りますよ。


 服を脱ぐところはちょっと恥ずかしかったので、


「先に入ってて」


 って言って先に行ってもらって。お風呂のドアを閉める音を聞いてから脱衣所に入ったの。ちょっとだけ脱いであった服の匂い嗅いじゃう。うーんいい匂い。


 あぁあぁ、いかんいかん。とばかりに我に返る。服を脱いでいざ出陣。


[ガラッ]


全63話予定です



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