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16/63

16話目

全63話予定です


今回に限り「あゆみと瞳美」は曜日に関係なく毎日2話ずつ、18:00と18:10に投稿します(例外あり)

※特に告知していなければ毎日投稿です

 そのあとは少しプライベートな話をしたりもした。何が好きで何が嫌いかって前も話したっけ。そこは女子ですよ、誰某はどうだ、とかそんな話も少しだけ、ね。意外と瞳美ちゃん、その辺りも見てるんだなぁ。


 そう言えばいつもより瞳美ちゃん、微笑んでる気がする。何か小悪魔的な微笑み、みたいな感じの微笑み。


「ねぇ瞳美ちゃん、何かあったの……」


 あたしがそう聞く前に、瞳美ちゃんは行動に出ていた。おもむろにあたしとの距離を詰めると、その、あたしのお股に手を入れてきた。もちろんそこには例の[アレ]がある。サポーターで膨らみが目立たないようにはしてあるけど、直接触られればソレが何であるかくらいは子供でも分かる。


 そう、小学生でも、保育園児でも分かる[ソレ]がそこには付いてるんだ。


「ひ、瞳美ちゃん!?」


 思わず声を上げる。


 するとその手は直ぐに元の位置に戻り、少しだけあたしから身体を離す。


 あたしが次に何を言おうか少し思案してると、


「御免なさい。貴方が傷つくのは知ってた。それでも、私の秘密を話す前にどうしても事実を知っておきたかったの」


 そう話し始めたんだ。


 秘密? 話し? 何が何だか訳が分からない。


 そんなあたしに[驚かないでね]と瞳美ちゃんは言ったあとに、おもむろに髪の毛に手をやって何かをしている。


 すると、


「えっ!! 髪の毛!?」


 ズルリと髪の毛が取れちゃったんだ。そこには髪の毛がない瞳美ちゃんが立ってる。彼女は更に手に持っていたシートのようなもので顔を拭く。すると、眉毛も無くなってた。


「こ、これは……」


 さっきの動揺がまだ収まってないあたしが問いかける。


 前と違う意味で心臓が高鳴る。それは秘密を知られたという高鳴りだ。動悸がするといってもいい。せっかくこの地でやって行けると思ったのに、そんな気持ちも混じってる。


 だけど今の瞳美ちゃんの姿も異様である。黒髪のロングヘアーが、今はまるでお坊さんみたいになってるから当たり前と言えばそうなんだけど。


 それに眉毛もない。


「私の秘密を話す前にどうしても事実を知っておきたくて」


 と同じ言葉を繰り返したあと、


「私の父親が教育関係者だっていうのは前にも話したと思うけど、教育委員会の中でも生徒たちの情報を取り扱うセクションの責任者なの。ある日、他県から転属してくる小学生がいる、っていう話が持ち上がった。それはどうやらある疾患が原因で男児であるにも関わらず女児と同様に扱われている子なんだ、と」


 そ、それ、あたしの事だ。そうか、教育関係の裏方ってそう言う事なのね。


「そ、それは」


 言葉が続かないのを確認するように、


「その子は私の学校に転校するという。そこで私のクラスに転校するように手続きが採られたの。そのあとの義務教育課程でもずっと私のクラスになるように計らいがされた。理由は至って簡単、私にその子を見張るようにという話だったの。その子というのが」


「あたし、なの?」


 そんな言葉しか出てこない。


「そう、貴方。今のご時世、ひらがなの名前だっておかしくはない。そしてそこで[本当に女児として生活できているのか]という報告をさせたの。それを条件に女児としての通学を許した。貴方のご両親はその事を知ってるわ」


 まさか、そんな話だったなんて。確かに面談に連れて行かれたけど、そういう取り決めになっていたなんて。


 ここでフッと我に返る。


[そうだ、瞳美ちゃんの姿]


全63話予定です



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