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1話目

全63話予定です


読んでくださって、本当にありがとうございます!


普通に行けば「レイドライバー 14 -旧アルゼンチン戦 後半-」となるのですが、ここで1作、別の話を挟まさせてください


「ライトノベル向きではない」と某所で言われた作品になります


ストーリーとしては、レイドライバーシリーズとは一線を画した、一人称視点で書き上げた、ひとつの愛の物語です

※もちろん、今作はレイドライバーシリーズを読んでいなくても単品で成立する話です



実は、ヒューマンシリーズという作品群を寄稿しています(全て完結済みです)

レイドライバーシリーズの登場人物が活躍するお話で、もしかしたらこの時間軸を歩んでいたかも、という話です(正確にはヒューマンシリーズがあってからのレイドライバーシリーズなのですが、ヒューマンシリーズは読まなくても話は繋がります)


ヒューマン 1 -繰り返される事件と繰り返す時間遡行-

https://ncode.syosetu.com/n2996hx/


ヒューマン 2 -再び繰り返される事件と再び繰り返す時間遡行-

https://ncode.syosetu.com/n8320hy/


【R-18】ヒューマン 3 -時間遡行によってもたらされたものは-(これだけR-18なので作者ページに載っていません。行為等の激しい描写などは極力なくしたつもりですので読みやすいと思います。これも主要人物の愛の物語を描いた作品になります)

https://novel18.syosetu.com/n2786ia/



▼ヒューマンシリーズ、レイドライバーシリーズともに、過去作はすべて作者ページからご覧いただけます▼

https://mypage.syosetu.com/mypage/novellist/userid/2478453/



また、X(旧twitter)でも数日に一度、更新をポストしています(ポストしていない時も、事前告知がなければ毎日投稿です)

https://x.com/JohnD_72



今回はいつものように「小説家になろう」に掲載するのは前提として書いていなかった為、1話分が約1200文字前後と少なめです

なので、今回に限り「あゆみと瞳美」は毎日2話ずつ、18:00と18:10に投稿します


※特に告知していなければ毎日投稿です


長くなりましたが、ゼヒ最後まで読んでくださるととても嬉しいです!


「さてと、今日の日記はぁ」


 という言葉で書きだすね。


 まあ、これはあたしが物心ついた頃からつけてる日記だから、あたし以外誰も見てないと思うからちょっと書いていくけど、あたしは男であり女でもあるんだ。うーん、詳しい事は良く分からないけど、性分化疾患というやつの一種らしい。


 生まれた時はよく分からなかったみたいだけど、その後の検査とか診察で[もしかしたらそうなんじゃあないか]と言われたんだって。


 もちろんお父さんもお母さんも動揺した、と思う。直接聞いてはいないけど、もし自分がお父さんやお母さんの立場だったら、間違いなく動揺するよ。特にお母さんは、生んだ本人だから相当のショックがあったんだと思う。


 手術も検討されたみたい。だけど、いかんせん症例が少ないから、生まれて間もない頃にした方がいいのかどうか、という判断が付きづらいのもあったんだと思う。


 お父さんとお母さんはどちらになってもいいように育てたみたい。ぶっちゃけその頃の記憶は残ってないよ。でもね、あたしが物心ついた頃には女の子になっていたんだ。


 心は女の子。でも見た目は男の子。そうだよね、まだ保育園の頃の話だもん。保育士さんにはそれとなく話はしたみたい。だけど、ここで問題発生。


 それは戸籍。あたしは書類上は男の子になってるんだ。


 だからだと思うけど、保育園では男の子として扱われたんだ。何度も聞いたよ[どうしてあたしは男の子のトイレに行くのか]って。


 そりゃあ[ソレ]が付いてるんだからそう扱われても仕方がない、幼いながらにそうも感じてた。だって、その頃はまだ性同一性障害なんて言葉すら世の中には出回っていない時代だもん。もしかしたら今なら[性は尊重されるべき]と声高々に言えるんだろうけど、当時はね。だから幼いながらにも悩みもした。


 お父さんとお母さんに泣きながら当たり散らしたのも、まだ温かい傷かな。今でこそ女として認めてくれているけど、やっぱり性別を聞かれれば男、と答えざるを得ない。周りにも相談できる機関や相談に乗ってくれそうな人もいない。


 そんな中で自分の子供からなじられる気分ってどんなんだろう。なんて、今でこそこんな考え方が出来るようになったけど、その当時は[どうして]の方が強かったかなぁ。


 毎日が嫌だった。


 保育園に行くのも嫌だったし、友達と会うのも嫌だった。もっと言えば、年に数回帰る実家ももっと嫌だった。


 それは……言わなくても分かるか。


 でも少しだけ話しておくと、ちょっとした話からおじいちゃんとおばあちゃんがお父さんとお母さんに食って掛かる、そんな感じだった。当然、オモチャなんかは男の子が持ってるようなものをくれるんだけど、初めは駄々こねてたよ。


 でもね、あたしが駄々をこねればこねる程、お父さんやお母さんの居場所が狭くなっていくのを幼いながらにも感じてて。


 だからかなぁ、いつごろか忘れちゃったけど、実家ではちゃんと男の子を演じるようになったよ。


 幸いだったのは虫が苦手じゃあなかった事かな。おじいちゃんがくれたカブトムシもちゃんと[ありがとう]って言えたから。実家では男の子、それが我が家の常識になっていた。


 じゃあ、自分ちではどうなんだって話になるよね?


 幸いだったのは、自分の家では好きにさせてもらえたんだ。保育園では男の子扱いされて嫌だったけど、うちに帰ればお父さんもお母さんも[好きにしていい]って言ってくれるようになった。好きなものはおままごと、ぬいぐるみ遊び。もちろんお母さんはそれに付き合ってくれた。


 だけどね、くどいようだけど書類の上では男なの。保育園はまだそれでも良かった。おままごとが好きな男の子もいたし、ぬいぐるみが好きな男の子もいたから。


 問題はここから先なんだ。


 小学校に入って、黒いランドセルを背負って青い傘をさしてズボンで登校する、これがキツかった。トイレも男子用、体育も男子の組みに入れられて、周りからは[ひ弱]ってバカにされたよ。


 そう、身体は半分が女なんだ。そりゃあ発育途中とはいえ男の子と比べちゃあいけない。必然的に体育も苦手になって、見学する事が増えてきた。


 じゃあどうにかなるのかって言われても、正直どうにもならなかったよ。しいて言えば自分の性を密かに呪った事くらいかな。


 家だけが救いだった。家に帰ってきたら直ぐにピンクのスカートに履き替えてぬいぐるみにおしゃべりする、それが日課だったんだ。


全63話予定です


読んでくださって、本当にありがとうございます!


普通に行けば「レイドライバー 14 -旧アルゼンチン戦 後半-」となるのですが、ここで1作、別の話を挟まさせてください


「ライトノベル向きではない」と某所で言われた作品になります


ストーリーとしては、レイドライバーシリーズとは一線を画した、一人称視点で書き上げた、ひとつの愛の物語です

※もちろん、今作はレイドライバーシリーズを読んでいなくても単品で成立する話です



実は、ヒューマンシリーズという作品群を寄稿しています(全て完結済みです)

レイドライバーシリーズの登場人物が活躍するお話で、もしかしたらこの時間軸を歩んでいたかも、という話です(正確にはヒューマンシリーズがあってからのレイドライバーシリーズなのですが、ヒューマンシリーズは読まなくても話は繋がります)


ヒューマン 1 -繰り返される事件と繰り返す時間遡行-

https://ncode.syosetu.com/n2996hx/


ヒューマン 2 -再び繰り返される事件と再び繰り返す時間遡行-

https://ncode.syosetu.com/n8320hy/


【R-18】ヒューマン 3 -時間遡行によってもたらされたものは-(これだけR-18なので作者ページに載っていません。行為等の激しい描写などは極力なくしたつもりですので読みやすいと思います。これも主要人物の愛の物語を描いた作品になります)

https://novel18.syosetu.com/n2786ia/



▼ヒューマンシリーズ、レイドライバーシリーズともに、過去作はすべて作者ページからご覧いただけます▼

https://mypage.syosetu.com/mypage/novellist/userid/2478453/



また、X(旧twitter)でも数日に一度、更新をポストしています(ポストしていない時も、事前告知がなければ毎日投稿です)

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今回はいつものように「小説家になろう」に掲載するのは前提として書いていなかった為、1話分が約1200文字前後と少なめです

なので、今回に限り「あゆみと瞳美」は毎日2話ずつ、18:00と18:10に投稿します


※特に告知していなければ毎日投稿です




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