アンサンブル・プレイ
●ポップ路線の曲が増え、「丸くなった」印象を抱かせる。
【収録曲】
1.Intro
2.OPトーク
3.2way nice guy
4.トーク: アンサンブル・プレイとは
5.パッと咲いて散って灰に
6.dawn
7.堕天
8.トーク: Madman選手権
9.Madman
10.トーク: 2015年って何やってたんだっけ?
11.友人A
12.フロント9番
13.トーク: 2人の変化
14.ロスタイム
15.ばかまじめ x Ayase x 幾田りら
16.EDトーク
17.Outro
<ボーナストラック>
18.トーク: のびしろがすごいぞ!地元のおススメスポット2022
19.のびしろ - From THE FIRST TAKE
※「トーク」は「ラジオ盤」のみに収録。
前作から約1年振りとなるCreepy Nutsのアルバム。今作に関しても相変わらずラップを軸にした音楽性を見せてくれるものの、メロディアスで明確なサビを用意したポップな曲が増えた印象がありました。歌詞(彼らの場合は、「リリック」と言った方が良いのでしょうか)に関しても、ラッパーとしての自負を綴ったものは少なめで、その代わりに、女性目線でウェットな雰囲気を見せる『フロント9番』やストレートな応援歌になっている『ばかまじめ』のように、テーマの幅がより広まったように思えます。
特に印象に残ったのは『友人A』でしょうか。今作の収録曲の中ではヒップホップ色が強めなのですが、言葉遊びを交えつつある種の偏見に満ちた妄想を描いているのがユニークで、メロディアスな面を強調させなくともしっかりとインパクトを出してくる辺り、「ヒップホップユニットらしさ」というものを大いに感じ取ることができます。
ポップ路線の曲も悪くはないのですが、バックのサウンドがやや単調な傾向があり、小さくまとまっている印象も。総じて言うと、ポピュラリティが増して間口が広がったと同時に、全体的に「丸くなった」アルバムといったところでしょうか。
評価:★★★★




