6/6
期待なんてしない
「はぁ、、」
俺は気づいたらベッドに横になっていた。
これはただの夢なんじゃないか。夢であって欲しい。
めんどくさい。どう考えてもめんどくさい。
「いや、これは夢だ、何も考えるな。」
コンコン
「失礼致します~」
スウィーン
「烏ノさん無事に退院出来ますよ」
「・・・了解です。ありがとうございました。」
はぁ、また明日から大学。嫌な予感がしている気がしている。
誰か、助けてくれ。
そんな言葉は誰も聞いてはいないのだ。だから言っているのだ。
「はぁ、、だりぃ。」
俺の思考はドブの中に浸かった方がましだ。
ごみごみとした、迷路がうざい。とてつもなくうざい。
こうも人生上手くはいかない。
では、何処に行くのか。
答えは否。わかるはずもない。
テキトーに単位とって、就職して、結婚して、俺はそれでいいんだ。
何も期待なんてしない。
するだけ無駄なんだ。きっと、