知らない天井
始まりはこれからです。
ピー。ピー。
細かく刻む電子音。重たい瞼。俺はどんな状況か全く分からない。体に力は入らないし、考えることさえももうすでに疲れている。
そんな重たい瞼を無理に開けるのはとてもめんどくさい。
(はぁ。起きるのはまた後でにしよう。)
「・・・・・・」
最初に見えるのは、なんか値段的に高そうな白い天井。
「・・・!烏ノさん、目が覚めたんですね。ここは、桜啓大学医学部附属病院です。すぐに担当医を呼んで来ますので、少々お待ちください。」
女性の声。
(・・・病院?・・・あぁ。。そういえば、バスに乗ってたんだっけ、つまり事故で運ばれてきた感じか。)
(めんどくさ、、、)
スウィーン
「失礼しますよ、烏ノさん。」
丸眼鏡を掛けた優しそうな丸顔で四十半ばぐらいの先生だ。
「自分のことは分かりますか?」
「・・・・・・は、い」
何日ぐらいここで寝ていたのだろう。声が出しづらい。
「・・・良かった。検査も後ほど時間になったらうちの看護師が来るから、詳しいことはまた後で。」
丸眼鏡先生は、俺と少し話した後、そばにいた女性看護師さんに後よろしくと言って部屋を出た。
なんだかめんどくさくなりそうな予感が気のせいであってほしい。
後書き書くの難しいですね。