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つまらない合コンに革命を起こさんとする女子高生のリアルドキュメンタリー

作者: 綾小路塩麴(あやのこうじしおこうじ)

【登場人物紹介】



勿忘草歩々臣(わすれなぐさぽぽじん)


花も恥じらう17歳の女子高生。すぐに昔のテレビの話をしようとするので友達が少ない。




洗柿障泥(あらいがきあおり)


花も恥じらう17歳の女子高生。シンプルに友達が少ない。














勿忘草「ねえねえ、あのさ。」


洗柿「ん?」


勿忘草「もしも、無人島にひとつだけ」


洗柿「うん」


勿忘草「無人島にね、ひとつだけ」


洗柿「うん」


勿忘草「無人島に、()()()()()っていう名前のキノコが生えてたら、食べる?」


洗柿「食べない」


勿忘草「え、なんで?貴重な食料だよ?食べないの?」


洗柿「なんか怖いもん、そんな引っかけクイズみたいな名前のキノコ」


勿忘草「ホントに食べないの?紫とピンクの縞々(しましま)のキノコだよ」


洗柿「絶対毒じゃん。なおさら食べないよ」


勿忘草「そっかー」






勿忘草「じゃあ、もし明日世界が滅亡するとして」


洗柿「うん」


勿忘草「最後の晩餐にヒトツダケしか食べちゃダメって言われたら、どうする?」


洗柿「まあ、食べるかなそしたら」


勿忘草「え、今度は食べるんだ?」


洗柿「うん、どうせ明日死ぬんなら、毒キノコでも良いかなって。もしかしたら見た目グロいだけで、味はめちゃくちゃ美味しいかもしんないし」


勿忘草「そっかー」


勿忘草「ごめんね、さっきからこんなベタな質問ばっかりしちゃって」


洗柿「ベタ、なのかな?私が知ってるヤツと微妙に違うんだけど」


勿忘草「こんな話ばっかりじゃ、つまんない合コンみたいだよね」


洗柿「いやその合コンは割と面白そう…」


勿忘草「ホント?二次会も来てくれる?」


洗柿「二次会って…カラオケとか?」


勿忘草「いや宅飲みだけど」


洗柿「下心が強すぎる」


勿忘草「ひとり1500円ね」


洗柿「会費とるんか」






洗柿「………それはともかく、私、話題提供するのとか得意じゃないし、話ふってくれてありがたいよ。歩々ちゃんとお話しするの、すっごく楽しい。」


勿忘草「え~~~よかった!!それじゃあ次の質問いくね!」


洗柿「うん!」


勿忘草「カレー味のウン」


洗柿「ストップ」


勿忘草「どうしたの?」


洗柿「今私たちが食べてるものって何かな?」


勿忘草「え?………ビーフシチューだけど。美味しいよね。最近の牛丼屋さんがこんな美味しいビーフシチュー出してたなんてビックリ。朝遅刻しそうになりながらもテイクアウトして持ってきた甲斐があったね!」


洗柿「………そうだね、そんな美味しいビーフシチューを食べてるときにカレー味の2択の話をするのは良くないと思うの」


勿忘草「え?なんで?」


洗柿「なんでって、やっぱり似てるからどうしても連想しちゃうし、なにより下品でしょ食事中にそんなこと」


勿忘草「洗柿ちゃん、なんか勘違いしてない?」


洗柿「勘違い?」


勿忘草「うん、多分洗柿ちゃんが想像してるような質問じゃないよ。」


洗柿「えっ?そうなの?」


勿忘草「うん。ほら、さっきのヒトツダケみたいな感じのやつ。」


洗柿「………あー、そうなんだ。………なるほどね。そっかそっか、ごめんごめん。勘違いしちゃった。………そうだよね、さすがに食事中にそんな話するわけないもんね」


勿忘草「そうだよー、私もそれくらいの常識はあるんだからね」


洗柿「ごめんごめん。じゃあ、さっきの質問続けて」


勿忘草「うん」


勿忘草「カレー味のウンコと、ウンコ味のヒトツダケどっちが良い?」


洗柿「おい」











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