表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
JK LOOPER  作者: ネコのうた
2nd STAGE/ループには別の種類があるみたいです。
93/326

93.お仲間さんとの合流・こうへん

刀から “白い炎”が発せられます。


黒ずくめのアップバングさんが間合いを詰めて、日本刀を右から左へと払うなり、【白炎(びゃくえん)】が幅10㎝×長さ3Mになりました。


バックアップさんが、スキルを用いた刀で、トロルの腰を、


ズブシュッ!!


と斬ります。


私の居る場所からは、ハッキリとは見えませんでしたが、負傷した部分が〝ボワッ!〟と燃えたみたいです。


「グォッ?!」


呻いたトロルが左膝を着きます。


その後頭部を狙って、迷彩柄アーミー服のウルフカットさんが、[ピストルグレネードランチャー]を発砲しました。


バンッ!!


命中したトロルが、


「ガァアーッ!」


うつ伏せで倒れていったのです。


(いま)だ両目が塞がっている人外らのうち、ホブゴブリン・アルミラージ・緑色の牛・青色の獅子舞が一体ずつ、


ズドォンッ!!


と、下敷きになりました。


微かに痙攣しているトロルの脳天に、


「|エクスプロージョン・ボール《爆発の玉》!」


勇者さんが直径20㎝ほどの[オレンジ色の球体]を飛ばし、


ボォオンッ!!


爆破したところ、粒子になって消滅したのです。


トロルの巻き添えになっていたエネミー達は健在であります。


多少なりともダメージがあるみたいですが。


ともあれ、【閃光】の効果が失われ、敵集団が前後に分かれようとしました。


しかしながら、


「挑発!」


女騎士さんが、全ての人外を、ご自身に引き付けたのです。


ほぼ同じタイミングで、私の麻痺状態が解けました。


ここからは、それぞれに、各個撃破していったのです……。



駐車場のエネミーを片付けたところ、


「無事で何よりだ。」


武闘家さんが、お二人に声を掛けたのです。


「ああ、“結界”を強化してくれていたお陰でな。」

「それがなかったら危なかっただろう。」


アップバングさんが述べる流れで、


「その子たちは?」


と質問してきました。


「うむ!」

「彼女達は…。」


赤髪セミロングさんが説明していきます。



「……、へぇー。」

「“ボスキャラ”らしき奴に勝ったのかぁ…。」

「スゲェじゃん!!」


褒めてくださったのはウルフカットさんです。


「いえ、それほどでも。」


謙遜しつつも、満更(まんざら)ではない私であります。


琴音(ことね)にいたっては、得意気になっている模様です。


このような状況下で、神官さんが、


「そう言えば……、貴女がたは、なぜ、名古屋城に訪れていたんですか??」

「こんなご時世に、姉妹だけで、観光に来たとは思えませんし…。」


首を傾げました。


「あー、まぁ、そのぉ……、東京から京都に行く途中でしてぇ…。」

「お城を見物しようかと立ち寄ってみたら、“セカンドステージ”になってしまった次第です、はい。」


タイムループや蘇生に関する事は信じてもらえないかもしれないので、内密にしながら、告げたところ、


「じゃあ、マイクロバスに、一緒に乗ればいい!」

「ボクらは滋賀県を目指しているからね。」

「そこまで送ってあげても構わないだろ?!」


赤髪さんが、スポーツ刈りさんに確認したのです。


それを受けて、


「勿論だ。」


日焼けマッチョさんが了承してくださいました。


どうやら、この方が運転手みたいです。


「よし!」

「そうと決まれば、早速、出発しよう!!」


なにかとテンション高めの勇者さんでした―。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ