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JK LOOPER  作者: ネコのうた
2nd STAGE/ループには別の種類があるみたいです。
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92.お仲間さんとの合流・ぜんぺん

先頭を駆けるは……、我が妹であります☆


正直なところ、それ以外は足が遅いですw


青髪ロングストレートの【神官】さんにいたっては、“雪駄(せった)”だからでしょう、走りづらそうで、最後尾になっています。


琴音(ことね)!」

「もうちょっと、ゆっくり!!」


私の指示に、


「ん??」


後ろを振り返った琴音が、スピードを落としていきます。


なんとなく速度を合わせた私達がマイクロバスに近づいたら、これに気付いた人外らが向かってきました。


その面子は、天使/仏/ホブゴブリン/アルミラージ/ハーピー/修行僧のような(からす)が二体ずつの、緑色の牛/青色の獅子舞/トロルが一体ずつです。


駐車場の、あちらこちらには、“2gの銀子(ぎんす)”が落ちているので、互いに潰し合ったのでしょう。


で、生き残ったエネミーが、人間が乗っている自動車を攻撃したものの、【結界】に阻まれていた模様であります。


なにはともあれ、


「せん光!」


妹が敵の視力を奪いました。


赤髪セミロングの【勇者】さんが、


「よし!!」

「このまま倒していこう!」


皆に声を掛けたところ、一匹のアルミラージが、それを頼りに、角から幅5~6㎝の“雷”を放ってきたのです。


とは言え、相手は両目を閉じた状態なので、的を逸らした結果…、なんということでしょう、赤髪さんの右隣に居た私に、


ズバァッ!!


と、ヒットして、


ビリビリィーッ!!


と感電させてくれたではありませんか。


「オーノー。」


膝から崩れ落ちて、痙攣する私でした(涙)


「おんけい!」

「お姉ちゃんの、かたきぃ―ッ!!」

「ライト・ヴォ――ルゥッ!!!!」


琴音がキレています。


まるで、怒りによって変化する[サ○ヤ人]の如しです。


いえ、髪の毛が逆立ったうえに金色になってはいませんので、あくまで私のイメージですが。


それよりなにより、“()”って……、勝手に姉を殺すな、妹よ!


ま、先程のアルミラージに【光の玉】を命中させて、ダメージを負わせたので、聞いていなかった事にしてあげましょう。


私が痺れている間に、


「恩恵!!」


青髪さんが、ご自身のパーティーメンバーを強化します。


「ストラッシュ!!」


風斬(ふうざん)!!」


赤髪セミロングさんと、白銀ショートヘアーの【騎士】さんが、スキルを繰り出すなか、車のドアが開き、二人の男性が降りてきました。


一人は、身長が170㎝くらいで、黒い髪の毛は“アップバング”のようです。


ショートブーツ・ジーンズ・長袖ワイシャツ・サスペンダーベルトを、ブラックで統一していらっしゃいます。


サスペンダーベルトは、“某・巨人たちを相手に[立体機○装置]を駆使して戦う兵団”みたいな代物です。


右の腰には、[日本刀]を帯びていました。


左利きでしょうか?


もう一人は、背丈が165㎝ほどで、オリーブ色のトレッキングシューズに、グリーンを基調とした迷彩柄のアーミー服を着ており、透明のゴーグルを首にかけています。


ブラックにブラウンのメッシュである髪は“ウルフカット”みたいです。


右手には、経口が大きい黒色の拳銃を持っていました。


モデルガンなどに詳しい従兄弟の聡真(そうま)くんが、1~2年前に、[ピストルグレネードランチャー]だと教えてくれた記憶が(よみがえ)ります。


私が(いま)だ身動きが取れずにいるなか、“黒ずくめ”さんが刀を抜いて、


白炎(びゃくえん)!」


と、唱えました―。




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