表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
JK LOOPER  作者: ネコのうた
2nd STAGE/ループには別の種類があるみたいです。
73/327

73.姉妹ともども

最神(もがみ)宅に、神澤紗凪(かんざわさな)さん/神澤真守(まもる)さん/神岳穂積(かみおかほづみ)さんが、いらっしゃっております。


時刻は、AM08:45頃です。


「そんな事が起きたのね…。」


確認するような紗凪さんの目に、


「はい。」

「なので、今日の夕方4時に間違いなく訪れるであろう“セカンドステージ”に備えて、レベル上げしたり、琴音(ことね)に慣れさせたいと思いまして……。」

「ただ、上手くいかないかもしれないので、お力添えいただければと、お呼び立てした次第です。」

「すみません。」


と、説明しました。


「いや、謝らなくてもいいよ、ね?」


真守さんに促されて、


「ああ。」

穂乃歌(ほのか)の件で世話になっているからな。」

「ぜひ、力にならせてくれ。」

「いいだろ? 紗凪。」


穂積さんが訊ねます。


「勿論、構わないわ!」


リーダーである紗凪さんが承諾してくださったので、


「ありがとうございます!!」


皆さんに、お礼した私は、妹と共にパーティーに加入させてもらい、お庭に出たのです。


エネミーが出現するまでの間に、幾つかチェックしておきたかったので…。



まずは、琴音に、【閃光】【恩恵】【回復】の詳細を教えて、実際に発動させていきました。


妹は、いちいち、


「ほほぉ―!」


と瞳を輝かせています。


それを縁側で見ている弟の利勇(りお)は、いささか不満そうです。


おそらく、羨ましいのでしょう。


本来であれば、春休み明けに中学生になる弟は、思春期に突入しているに違いありません。


多分、きっと。


ま、利勇の複雑な心境は、ほっといて……。


私は[ラージソード]を試していったのです。


最初のうちは一振りする毎に、ヨロめいてしまいました。


割と重かったので。


7~8分が経ち、感触を掴んだ私は、


「よし!」

「休憩にしよう、琴音。」


と、声を掛けたのです。


こちらから少し離れた位置で薙刀を払っていた彼女に、私がゲットしていた“体力回復”と“魔力回復”に“解毒”の[ポーション]を半分ずつ渡します。


どれも、20個ほど入手していた模様です。


それらを、琴音が、自身の[アイテムBOK]に収納していきました。


「あと二分くらいで敵が出現する時間になるけど…、まずは、私の言う通りにしてね。」

「いい?」


私は、妹に念を押します。


無言で頷いた琴音の表情には、明らかに緊張の色が窺えました。


(心配だなぁー。)


こちらとしても初めてのジョブである【戦士】でのバトルになるので、助けてあげる余裕がないかもしれません。


姉妹揃って不安になっていきます。


そんな私達を、


「何かあったら、僕たちが、すぐにフォローするから大丈夫だよ。」

「気楽にいこう!」


真守さんがリラックスさせてくれました―。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ