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JK LOOPER  作者: ネコのうた
2nd STAGE/ループには別の種類があるみたいです。
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72.戦士の武器

利勇(りお)の予想通りでした。


【戦士】になっても“LV.1”です。


(ぬぅ~ッ。)

(融通が利かないにゃあー!)


若干、猫になりながら、[画面]を見てみたところ、


●バトルアックス

●モーニングスター

●ラージソード


選べる武器が三つありました。


これらは“初期装備”で、どれかに決めないといけない模様です。


【巫女】の時は“薙刀”の一択だったというのに…。


ま、その分、迷わずに済んだわけですが。


今回は、悩ませてくれます。


(さて、どれにしようかしらん?)

(モーニングスターは“アマチュア相撲レスラー”が使ってたアレ(・・)でしょ。)


「……。」

「ねぇ、利勇、“バトルアックス”と“ラージソード”って、何??」


そう質問してみたら、


「ん?」

「まぁ、簡単に言えば、バトルアックスは“斧”で、ラージソードは大きな(つるぎ)だよ。」


弟が教えてくれました。


「なるほど、なるほど。」


理解した私は、[ラージソード]をチョイスしたのです。


かっこよさそうな気がしたので☆


宙に出現した“大剣”は、柄を下にして、銅製の鞘に納まっています。


全体的な長さは私より10㎝ほど短い感じです。


おおよそ155㎝といったところでしょう。


柄の長さは35㎝で、(つば)の幅が5㎝の、刃は115㎝です。


あくまで、目測ですが。


刃の最大幅は20㎝ぐらいで、剣先は細くなっております。


どうやら、肩に掛けて背負うタイプのようです。


そんな[ラージソード]の柄を右手で掴んだところ、〝ズシリ〟とした重量が伝わり、バランスを崩しかけました。


「おおっとぉー!」


慌てて左手で補助したことによって、落とさずに済んだのです。


あわや、畳を破損してしまうところでした。


冷や冷や(汗)


「ふぅ――――ッ。」


大きく息を吐いた私に、


「で?」

「すぐに出発するのか??」


父が聞いてきました。


「ううん、まずは、琴音(ことね)に“巫女”の戦い方を伝授しつつ、自分もこの剣に慣れていって…、出来るだけレベルを上げときたいから、夕方の4時くらい迄は、こっちに居るつもりだけど?」


そのように答えたら、


「そうか……。」

「琴音、ちゃんと、お姉ちゃんの言うこときくんだぞ。」


父親が述べたのです。


「一緒に行っていいの?!」


妹の顔が〝パァア〟と明るくなります。


「危ない真似はしないようにね。」

「約束よ。」


諦めた様子の母が釘を刺したところ、


「うん!」


と、琴音が力強く頷きました。


「じゃあ…、9時には敵が現れるだろうから、それまで、お庭で練習しとこうか?」


妹を促す私に、


「その前に、紗凪(さな)ねぇちゃん達に連絡しといたがいいんじゃね?」


弟が提案してきたのです。


「あー、確かに。」

「事情を説明して、レベルアップとかに協力してもらったが良さそうだね。」


私は、利勇の意見を採用して、紗凪さんに電話すべく、スマホを取り出しました―。




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