表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
JK LOOPER  作者: ネコのうた
2nd STAGE/ループには別の種類があるみたいです。
51/326

51.いろんなジョブが、あるようで。

困りました。


「ぬぅぐう~ッ!」


前後左右に足を動かすも、一歩も進めないでいます。


私が〝ジタバタ〟しているうちに10秒が経ってしまい、チンピラ達の視力が回復してしまったようです。


〝ニヤニヤ〟しながら近づいて来る彼らに、薙刀の刃を向けて、


「ふにゃぁあーッ!!」


〝ブンブン〟振り回します。


「バッ! ちょっ、危ねぇだろうが!」


“小太り茶髪セミロングパーマ”を筆頭に、チンピラ一同がたじろいでいたら、道路が元の形状に戻り、私は自由になりました。


この機を逃すまいと、すかさず【閃光】を放った私は、【恩恵】も用いて、彼らの“みぞおち”を、柄の先で〝ドンッ!!〟と突いていったのです。


誰もが、「うぐッ!!」と膝から崩れ落ちるなか、バーバースタイルには手こずらされました。


それでも、所謂“クリティカルヒット”にて、撃沈してやりましたよ!


うん、流石、私、やれば出来る子です♪


すみません、久しぶりに、図に乗りました。


反省します。


ともあれ、勝利を収めた私は、今、7人のチンピラを横一列に並べて、正座させております。


彼らは完全に敗北を認めた模様です。


「それでは、幾つか質問させてもらいます。」

「嘘は絶対に()かないでくださいね。」

「刺しますよ? 本気で。」


宣告した私に、皆が〝コクコク〟と頷きました。


円満(?)に了解を得たので、


「まず、ダガーさんのジョブと能力は何ですか?」

「“アサシン”じゃありませんよね??」


と質問してみたのです。


これに、


「俺か?」


軽く首を捻ったバーバースタイルが、


「ジョブは“シーフ(盗賊)”で、“嗅覚”と“聴力”を高めるスキルを使ったんだ。」

「今はLV.4だから、どちらも二倍にしかならいし、14秒しかもたないがな。」


と、説明してくれました。


更に、


「あの“穴”とかは、なんです?」


マッシュ―ブロックに訊ねてみたところ、


「僕は“トラッパー(罠師)”で、それに伴う能力を扱えるんだ。」

「未だLV.3だから、どれも13秒が限界だけどね。」

「あと、自分を中心に半径13Mの範囲内であれば、どこにでも罠を発動できるよ。」


との答えが返ってきたのです。


ちなみに、これらは“ユニーク職”との事でした。


主に“バーバースタイル”と“マッシュ―ブロック”によれば、人外らと直接バトルを行う“戦闘職”が一番レベルアップしやすく、サポート役である“ユニーク職”が二番目らしいです。


“一般職”は戦うことが殆どないので、レベルが最も上がりづらいみたいでした。


経験値を稼ぎにくいそうで。


ただし、中華街を占拠しているチンピラたちは、いろんな人たちに暴力を振るってきたので、平均でLV.2になっているのだとか。


彼らの解説に〝ふむふむ〟と納得した私が、


「それはそれとして…、警察に出頭するつもりは?」


改めて質問してみたら、


「いや……、勝手にそんなことしちまったら、ミツル君に後で何されっか分かんねぇし、なぁ?」


小太りが窺い、


「あ、ああ。」


他の6人が青ざめます。


「そうですか…。」

「では、その“ミツル君”とやらは今どちらに?」


私の問いに、金髪襟足が、


「確か、今日は、昼飯を“善隣門(ぜんりんもん)”の角にある店で食う、つってたから、そこに居るんじゃ?」


と述べ、


「ああ、あそこの“大飯店(だいはんてん)”か。」


刈り上げ黒髪リーゼントが続きました。


赤髪ソフトモヒカンに、


「おめぇ、そんなん知って、どうするつもりよ?」


と、聞かれたので、


「勿論、倒しに行くに決まってるじゃないですか。」


そう宣言する私でした―。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ