表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
JK LOOPER  作者: ネコのうた
1st STAGE/ループには回数制限があるようです。
5/312

5.襲撃

唐突ですが、私のお家は、街の中心より東に在ります。


その敷地内の西側がお庭で、東側が家屋となっており、門や玄関は南向きです。


ま、「だから、どうした」と言われれば、それ迄ですが…。


さて。


定刻になり、妖魔の類が門を通るのと共に、天使は西の、仏は北の、塀を越えてきました。


連中が何処から出現しているのかは不明ですが、まるで「時は来た それだけだ」と言わんばかりです。


あくまで私のイメージですけど。


いずれにせよ、それらが、家屋の西側に位置する縁側へと進んできます。


真っ正面の天使グループは別として、妖魔や仏は、侵入しやすそうな場所を察しているのか?人間を感知しているのか?或いは、その両方か??


詳細は分かりませんが、距離を詰めてきているのは確かです。


魔物サイドは、“ゴブリン”を筆頭に、ドラ○エに登場する“ミニデー○ン”の全身が黒くなっているみたいなのと、“油すまし”のようなものが、4匹ずつの計12匹います。


“天使”は男女2人ずつの合計4人で、どれも、目の部分にだけ穴が開いている銀仮面を装着していました。


どうやら、頭上に〝天使の輪〟は無さそうです。


お地蔵さんっぽい仏は4体ですが、石ではありません。


こちらは、全身が黄土色でした。


ミニデー○ンは蝙蝠(コウモリ)(おぼ)しき羽で、天使は翼で、仏は天衣てんえ・てんいで、宙に浮いています。


天衣というのは、いわゆる〝羽衣〟でして、天人や天女が纏う代物だという事を、私は後々になって知りました。


検索エンジンにて。


ともあれ、奴らを視界に捉えた私の脈が、


ドッドッドッドッドッ


と、加速していきます。


それはもう、[ジョ○の奇妙な○険]かのように。


庭で、それぞれを認識した人外どもが〝ピタッ〟と動きを止めました。


一瞬だけ睨み合うも、我先にとばかりに私達めがけて走ってくるではありませんか。


それを見た親族が、


「何だ、あれ?!」


「ひいぃッ!!」


とパニックに陥っていきます。


私は、皆の前に出て、薙刀を構えました。


自分の人生で使ったことは一回もないんですけどね。


もう少しで縁側に届くといった所で、20数の敵が、


バチィインッ!!


と、弾かれました。


そう!


【結界】の効力です!!


「おおーッ!」


我ながら驚いていたら、体勢を立て直したエネミーたちが、再び突撃してきたのです。


しかぁ―しッ!!


我が鉄壁は崩れませぇん!!!!


「フフフフフッ。」

「もう、前回のように情けない私ではないのだよ。」


厨二心MAXの私は、“碇ゲン○ウ指令”のように眼鏡(伊達)の中心を、左の中指で〝クイッ〟と押しました。


ちなみに、私がメガネを掛けるのは、勉強であれ、ゲームであれ、本気になった証であります。


これによって、我が眠りし力が解放されるのです!


自分の中での設定なので、そっとしておいてください。


この件は隅にでも置いとくとして…、私は、眼前のモンスターらを倒すべく、いろいろと試してみるのでした―。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ