304.異国にて⑧
PM16:55あたり。
玄関付近にパーティーメンバーが集まりだしています。
なお、[南の国道]で戦った際に、私と暁斗くんだけ1つレベルアップしていました。
どちらも“LV.35”となっています。
さて。
全員が揃ったところで、フランスに渡るべく、[転移の宝玉・改]を用いる私です…。
景色が[ヨーロッパの町並み]に変わりました。
「……、あ、これだ。」
「換金所。」
ふと気づいた聡真くんが、
「まだ時間になっていないから、営業しているのか閉店してしまったのか不明なので、まずは、そろそろ登場する人外たちに集中しよう。」
こう皆に伝えます。
それによって、[戦闘モード]にチェンジする我々でした。
数分後。
こちらでのAM09:00に、“エネミー集団”が現れます。
そうして、地元の方々と共にバトルを展開していく我々です。
ちなみに、先ほど聡真くんが教えてくれていた情報によれば、“白い象に乗った仏”は“帝釈天”との事でした。
この仏は、右手に持っている[金剛杵]といった代物から【雷】を放ちます。
それから、肌が黒く、舌の長い、背丈4Mぐらいの“お坊さん”は、“大入道”だそうです。
あと、[喪服の着物姿]で、鴉みたいな翼を有した女性は、“飛縁魔”という妖怪でした。
他に、2M級のカブトムシとクワガタムシは、SNSなどで“ビートルソルジャー”や“スタッグビートルソルジャー”と呼ばれるようになったのだとか。
いずれにせよ。
敵を倒していく私達であります。
30分ほどが経ち、殲滅し終えました。
すると、
「お店、開いてるみたいよ。」
葵月ちゃんが知らせてくれたのです。
よって、[私服モード]になった我々は、[換金所]へ入りました。
この流れで、気前よく一人につき5万円ほどをユーロに変更します。
例の如く、【自動翻訳】に驚く店員さんでした…。
一同は、歩道を進んでおります。
あ!
図らずも、韻を踏んでしまいました。
イチドウ、ホドウとw
……、すみません。
自重します。
たいして面白くないのは理解しているので、放っておいてください。
…………。
聡真くんの先導で辿り着いたる[凱旋門]に琴音&月媛ちゃん以外が、〝おぉ~☆〟と瞳を輝かせ、スマホで写真を撮った次第です。
そこから[メトロ]を使って、[フランクラン・D・ローズヴェルト駅]で降りました。
地上に出たところ、新たに人外たちが登場していたのです。
こちらは朝の10時10分くらいになっています。
ま、それはおいといて。
パリの[シャンゼリゼ通り]で、すぐさま[戦闘モード]になる“モガミーズ”でした。
およそ25分が過ぎ、エネミーに勝利した我々は、駅から近い[スーパーマーケット]にて、何かしら購入している最中です。
勿論、私服姿であります。
この店舗には観光客向けの[お土産]が多めに置かれているため、聡真くんが案内してくれたのです。
賞品を買いつつ、スタッフの方々に“蘇生術士”に関して尋ねてみるも、情報は得られませんでした。
残念ながら―。




