291.談議⑤
[転移の宝玉・通常版]を使って、実家の玄関あたりに【テレポート】しました。
トルコはPM13:20あたりでしたが、日本はPM17:20といったところです。
ちなみに、日本では、PM17:00に人外が現れます。
こういうのもあって、敷地内で久しぶりにエネミー達を見た私です。
例の如く内輪もめしていたり、お家を攻撃するも【結界】に阻まれたりと、それぞれであります。
こちらに気づいた数体が迫ってくるなか、
「せん光!!」
「おんけい!」
すぐさま琴音が発してくれました。
ほぼ同時に、各自が何かしらの【スキル】や【魔法】を扱います。
全員が条件反射的に☆ミ
周辺の人外を倒しつつ、お庭に回ってみると、やはりそちらにも存在しておりました。
別のエネミー集団が。
これまた協力して殲滅していく“最神家イトコーズ”です。
なお、実家で暴れていた人外たちは、“天使/韋駄天/ガーゴイル/リザードマン/ミミック/鵺”が約三体ずつでした……。
一旦お家に入った我々を、
「良かったぁ~。」
「全部、倒してくれてぇー。」
安堵した母が〝ニコニコ〟しながら迎えてくれます。
そこから、取り敢えず[居間]へと足を運んだのです。
夕食の支度中だった母親だけは[台所]に向かいましたが…。
確認し合ったところ、“トルコのボス”に勝利したあと、月媛ちゃんに陽斗くんを除いたメンバーはレベルアップしていました。
新しい【スキル】などは誰も得ておりません。
「ま、今日はもう解散して、明日また集まろう。」
「次の国を選んでおくから。」
このように聡真くんが述べ、
「朝の十時にするか?」
暁斗くんが提案します。
異論がなかったことで、方針が定まる私達でした……。
翌日。
約束の刻限となり、再び揃い踏みしています。
[お土産]や[金塊]を配るのは昨日のうちに済ませました。
それと、神澤紗凪さん&神岳穂乃歌さんへ“トルコの蘇生術士さん”に関する情報も[スマホのメッセージ機能]で伝えております。
何はともあれ。
「フィンランドにしようと思う。」
聡真くんが告げたら、
「理由は??」
姉にあたる咲凛ちゃんが訊ねました。
「オーロラを見てみたいから。」
こうした聡真くんの主張に、
「あれって、冬のイメージだけど?」
首を傾げる葵月ちゃんです。
「僕の調べによれば、8月末から4月上旬頃まで、らしい。」
聡真くんが伝えたところ、
「じゃぁ、ギリ、いけるかもね。」
〝ふむ〟と頷く壱紀くんでした。
それによって、琴音&月媛ちゃんが〝おおー☆☆〟と瞳を輝かせます。
いえ、正直、“私・葵月ちゃん・陽斗くん・利勇”もです♪
こうした顔ぶれを余所に、
「それじゃ、決まりだな。」
冷静に話しをまとめる暁斗くんでした―。
現時点でのモガミーズ
【くノ一】の琴晴 = LV.30
【巫女】の琴音 = LV.39
【戦士】の壱紀 = LV.38
【魔女】の月媛 = LV.36
【剣士】の陽斗 = LV.35
【機工士】の聡真 = LV.36
【弓使い】の葵月 = LV.35
【騎士】の利勇 = LV.34
【武闘家】の咲凛 = LV.33
【侍】の暁斗 = LV.32




