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JK LOOPER  作者: ネコのうた
3rd STAGE/海を越えねばならぬのです。
200/326

200.山口へ

PM12:50頃という事もあってか、お客さんは少なめです。


テイクアウトにデリバリーもあるようなので、そこらへんも関係しているのかもしれませんが…。


店内には、テーブル席とカウンター席が用意されており、座る場所によっては、窓から瀬戸内海に宮島を展望できます。


幾つかのグループに分かれて、テーブル席に案内してもらった、我ら[ハラヘリペッコリーナーズ♢]は、飢えた野生の動物かのように、血眼になってメニューに目を通していったのでしたw



お店のシステムとしては、まず、お好み焼きの種類を選んでから、パリパリ生麺/むしめん/うどんのどれにするかを決めるのだそうです。


各自、牛しょぶり焼・焦がしネギマヨ・牡蠣(かき)祭・肉玉そば等を頼みました。


飲み物も、コーラ/メロンソーダ/ジンジャーエール/アイスコーヒーといった具合に、それぞれであります。


アルコールを摂取したがった人々もいましたが、〝まだ昼間だから()めておこう〟と、断念しておりました☼



飲食しながら、


「そう言や、ガソリンを入れておきたいんだが……、どこか知らないか??」


このように尋ねたサトシさんに、


「あー、…。」

「世界がこうなってからというもの、人外らに襲撃されてスタッフが亡くなってしまい、やむを得ず閉鎖したガソリンスタンドが割とあるみたいで……、現在も営業している店舗までは、ちょっと分かんないです。」

「すみません。」


リョウさんが軽く頭を下げます。


「いや、気にしなくていい。」

「それだったらネットで調べるとしよう。」

「何かしらの情報がアップされているだろうから。」

「ま、なかには、フェイクも紛れているかもしれんがな。」


サトシさんが述べたところ、


「店員さんに聞いてみたら如何です?」

「地元の方々であれば、詳しい筈でしょう。」


カズヒコさんが提案したのです。


それに、


「確かにな。」

「じゃあ、そうすっか。」


納得するサトシさんでした。



およそ一時間が経ち、全員が、お腹いっぱいになっております。


琴音(ことね)月媛(ひかり)ちゃんの[ちびっ子コンビ]も上機嫌のようです。


お会計の際に、サトシさんが、店員の方に“給油所”に関して質問していました…。



車は、宮島口から西へ二駅(ふたえき)の大野浦あたりに来ています。


お好み焼き屋さんで教えてもらったガソリンスタンドにて、私たち同様に胃袋を満たしていくマイクロバスです♪


この間に、


「お姉ちゃんは、バイクにガソリン入れなくていいの??」


と、我が妹に訊かれ、


「あ!」

「すっかり乗らなくなってから、完全に忘れてた。」

「“アイテムBOX”に収納したままだわ……。」

「今度お家に帰ることがあったら、お庭の定位置に戻してあげよう。」


そう伝えた流れで、


(アイムソーリー、マイ原チャ。)


心の中で謝る私でした☆彡



広島県を越え、山口県岩国市に入った私達は、ある駐車場から5分ほど歩いて、ソフトクリームが有名な商店に訪れております。


ちなみに、時刻はPM15:00あたりです。


ここ(・・)は、“巌流島(がんりゅうじま)の戦い”で知られる剣豪を文字った店名となっていました。


なお、[物干し竿]とも呼ばれる“長い刀”を愛用していたほうの人物です。


いずれにしろ。


個々に、バニラ・アップルマンゴー・プリン・いちごミルク・ハーシーチョコなど、好きな物をチョイスして、木製ベンチに腰掛け、堪能したのであります。


お好み焼きが未だ消化しきれていないというのに、デザートは別腹な我々でした―。


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