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JK LOOPER  作者: ネコのうた
3rd STAGE/海を越えねばならぬのです。
199/317

199.一区切り

壱紀(かずき)くんと、陽斗(はると)くんは、“地上班”として、


デストロイ(破壊)!」


刺突(しとつ)!!」


[平舞台(ひらぶたい)]に居るエネミー達に攻撃を仕掛けていきました。


アケミさん&ハルカさんは、


「ストラッシュ!」


風斬(ふうざん)!!」


中距離から、“接近戦メンバー”を援護しております。


これらと殆ど同時に、


「ライト・ボール!」


我が妹が直径33㎝の【光の玉】を、


「氷の玉ぁ―ッ!!」


月媛(ひかり)ちゃんは直径28㎝の【アイス・ボール】を、いまだ宙でフラついている天使たちに、各自、ヒットさせました。


そんな“ちびっ子コンビ”の側にて、[ピストルグレネードランチャー]をセイレーンめがけて発砲した私ではありましたが、躱されてしまったのです。


しかし、ユウジさんが撃ったライフルによって、左の翼を貫かれた敵が、バランスを崩します。


ここへ、


「ライト・ビーム!」


カズヒコさんが放射した【灯火(あかり)の光線】がモロに当たった“鳥人間”が、落下しました。


更には、リョウさんの“矢”であったり、遠隔戦グループの“魔法”や“スキル”などが、空中の人外らに浴びせ掛けられたのです。


それらによって墜ちてくる天使&セイレーンに、ジュンヤさんが【蒼炎(そうえん)】を、サトシさんが【十連撃】を、発動して、(とど)めを刺していきます。


こんな感じで、“ボス半魚人(サハギン)”を倒して勢いに乗る[討伐隊]が、敵集団を押していき、見事に殲滅したのでした…。



行政の方のスマホが立て続けに鳴り、対応していらっしゃいます。


電話を切った男性が、


「“厳島(いつくしま)神社の東西で、新たに、二人ずつの計四名が、お亡くなりになられたそうです。」

「こちらで搬送の手配をしますので、皆さんは、先に、船にお戻りください。」

「報酬に関しましては、私からフェリーで待機している者に伝えておきますので。」

「……、神社の奪還にご協力いただき、ありがとうございました。」


そのように述べて、お辞儀したのです。



船内にて。


「そう言えば、ご親族には会っていかなくても良かったのかい?」


勇者さんに訊かれ、


「それでフェリーの出航が遅れてしまったなら、いろんな人に迷惑を掛けてしまうからね。」

「親戚には、あとで連絡しとくよ。」


リョウさんが答えます。


このタイミングで、船が動き始めるなか、“役所の女性”が、


「今後に関して説明しますので、一旦、お集りくださーい。」


と、周囲に告げたのでした…。



ターミナルで、一人につき5万円を頂戴していく我々です。


なお、琴音(ことね)の分は私が、月媛ちゃんのは兄にあたる壱紀くんが、それぞれ管理します。


この間に、アケミさんが電話して、マリナさん達と正面玄関で合流する運びとなりました。



駐車場へと向かいつつ、勇者さんが、一般職の方々に、厳島神社での出来事を語っています。


先頭で、


「さすがに腹が減ったな。」


そう呟いたサトシさんに、


「確か、すぐ近くに“お好み焼き屋さん”が在った筈だから、寄ってきます??」

「営業してればだけど……、子供も楽しめるんじゃないですか?」


リョウさんが提案しました。


これに、


「おッ。」

「いいねぇ~。」


ジュンヤさんが笑みを浮かべ、


「僕も、さんせぇーい。」


ユウジさんが同意します。


後ろを振り返ったカズヒコさんが、


「貴女がたは、それで構いませんか??」


[最神家(もがみけ)イトコーズ]に尋ねてきたのです。


「はい。」

「よろしくお願いします。」


私が会釈したことによって、


「おっこのぉみやきぃー♪」


妹と、


「ぃえ~い♬」


月媛ちゃんが、揃って両拳を突き上げたのでした。


なんとも、まぁ、可愛らしい二人組であります―。




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