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JK LOOPER  作者: ネコのうた
3rd STAGE/海を越えねばならぬのです。
196/317

196.厳島神社での攻防戦➄

三又銛(みつまたもり)”で[討伐隊]を刺そうかという構えになったボスサハギン(半魚人)に、


「暫く静かにしてろ!」

「ストラァ――ッシュ!!」


アケミさんが剣を突き出して【白雷(びゃくらい)】を発射したのです。


これ(・・)に、左太腿(ふともも)を〝ズブシュッ!〟と貫かれた[6M級のサハギン]が、


ドォオンッ!!


仰向けで倒れました。


痙攣しているボスの姿に、雑兵達がフリーズしたなかで、


「よし!」

「今のうちに、他の半魚人どもを倒してしまおう!!」


勇者さんが周囲に指示を出します。


[東京組]を始め、その場に居合わせた誰もが、


「おっしゃ!」


「了解!!」


といった具合に応じて、攻撃を再開したのでした…。



[サハギン家臣団]を殲滅し終えた我々が、ボスキャラへと視線を送ったところ、“平舞台(ひらぶたい)”から消えていたのです。


「え!?」

「何処に??」


戸惑う私の近くで、


「あそこ!」


琴音(ことね)が“鳥居”の方を指差します。


見れば、ボス半魚人が、泳いで退却していたのです。


海から頭だけを出した状態で。


「ここで取り逃がしてしまうと、数日後に部下を増やしてから戻って来るのでは?」


【神官】たるカズヒコさんの指摘に、〝ハッ!!〟として、


「そうはさせるか!」


走りだそうとしたアケミさんを、


「待って!!」

「追う必要はないわ。」


即座に止めたハルカさんが、


「挑発!」


【騎士】のスキルを発動しました。


それによって、“敵の親玉”がUターンしたのです。


「あれ以上、遠くに行かれてたなら、効果なかったわね。」

「ギリ範囲内で、良かった。」


こう言いながらハルカさんが最前へと進みます。


そのタイミングで、


「恩恵!!」


カズヒコさんがステータスを倍増させました。


これに我が妹などが続いた事によって、あちらこちらで「おんけい!」と聞こえてきたのです。


その間に、改めて舞台に上がったボスが、ハルカさんへとダッシュします。


速度を落とさず距離を詰めたボスキャラは、勢いのままに武器を叩き付けました。


激しい一打を、ハルカさんが盾で〝ガシィンッ!!〟と防ぐも、力負けしてしまい、右膝を床に着いてしまったのです。


体勢を整え直そうとするハルカさんに、ボスサハギンが銛を横へと払います。


ここへ、魔法/矢/弾丸が至る場所より放たれました。


それらの(ことごと)くが上半身にヒットした“親玉”がバランスを崩し、武器が(くう)を斬ったのです。


「皆、よくやってくれた。」

「お陰で時間を稼げたよ。」


こう述べながら、ハルカさんの右隣に並んだ勇者さんのソードが〝バチ、バチバチッ、バチィッ!〟と音を立てています。


新たに銛でハルカさんを狙おうとする“ボス半魚人”に、左足を〝ダンッ!!〟と踏み込んだアケミさんが、


「ストラーッシュ!」


剣を振り下ろして、幅20㎝×長さ5Mくらいの“白い雷”を[三日月状]に飛ばしました。


左肩から左足に掛けてが〝ズバァア――シュッ!!!!〟と切れたボスが、


ビリビリビリビリィ~ッ!!


またしても感電し、うつ伏せになったのです。


ボスキャラが麻痺しているなか、後ろを振り返って、


「さぁ、仕留めよう!」


〝ニカッ〟と笑顔になる勇者さんでした―。




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