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JK LOOPER  作者: ネコのうた
3rd STAGE/海を越えねばならぬのです。
195/317

195.厳島神社での攻防戦④

“ボス半魚人(サハギン)”が【光線(ビーム)】を放つよりも先に、私の近くより、


ズバババババババババババババババッ!!


と、15本の“半透明かつ白く輝いている矢”が飛んでいきました。


【弓使い】たるリョウさんの攻撃が、“6m級サハギン”の上半身に(ことごと)くヒットします。


「がぁッ!」


ボスは、若干よろめきながらも、銀製で4Mといった[三又銛(みつまたもり)]を伸ばしてきたのです。


倍の長さになりつつ迫りくる“銛”を、その左横から、


デストロイ(破壊)!!」


壱紀(かずき)くんが[片刃のバトルアックス(戦斧)]で〝ガキンッ!〟と叩きました。


お陰で、敵の武器が誰にも当たらずに済んだのです。


この間に、【身かわし】で雑兵をすり抜けていた陽斗(はると)くんが、


刺突(しとつ)!!」


ボスキャラの右(すね)を[サーベル]で〝ズシュッ!〟と負傷させました。


私が【剣士】だった時は“レイピア”を扱っていましたが、彼はジョブが譲渡された際に武器を変更しています。


いずれにしろ…。


グッジョブ、マイ従兄妹たち♪


私が、心の中で、二人を称賛していたところ、


「ぬぅ~ッ。」


陽斗くんを睨んだ“ボス半魚人”が、自身の左から右に銛を払ったのです。


それを察知していたらしい本人は、


「身かわし!!」


再び用いたスキルで、下へと逃れました。


「ハル!」

「単独行動は控えて、一旦こっちに戻ってくるように!!」


壱紀くんに促され、


「りょーかい!」


陽斗くんが[東京組]に合流してきます。


この背中を狙って、“6M級サハギン”が[ビーム]を放射するも、ほぼ同時に、


「|ライト・ボール!!」


琴音(ことね)が直径29㎝の【光の玉】を飛ばしたのです。


双方が、宙で〝バンッ!〟と、相殺されました。


そこへ、息つく暇を与えず、


「ばく発の玉ぁあーッ!!」


月媛(ひかり)ちゃんが、直径23㎝の【エクスプロージョン・ボール】を、ボスの左腹部に〝ボンッ!〟と当てたのです。


さほどダメージは大きくなかったみたいですが、


「ぐッ。」


敵は少なからず痛がっています。


“ちびっ子コンビ”も、なかなかどうして、やるものです♬


私はというと、相も変わらず、サハギンの家臣らに、ピストルを連射しております。


[討伐隊東班]の人達は、気を取り直したらしく、こちらに駆けて来ていました。


そういった流れのなかで、[勇者さんパーティー]の活躍もあり、雑兵の半数ぐらいを消滅させているようです。


ただし、討伐隊の方も、20名ほどが落命しています。


私が状況を把握していたところ、舞台の正面(鳥居側)にボスキャラが回り込んでいました。


この、一本道かのように突き出ている部分に、ボス半魚人が上がってきます。


未だ家臣団と乱闘になっている我々は、“敵の親玉”に完全には集中できなさそうです。


如何(いかん)せん、“サハギンの配下”が割と素早く、いささか翻弄されてしまっているので。


ちなみに、事前情報によれば、〝海や湖などのエネミーは、体が水とかで濡れている時はスピードが増す〟との話しでした。


現在は、小雨の影響で、それなりのスピードになっている“敵チーム”であります。


なお、余談かもしれませんが、討伐隊は180名あたりで、サハギンたちは130体くらいになっていました。


改めて。


【神官】と【巫女】の人々が[恩恵]を施そうとしています。


そこへ、徒歩で距離を詰めてきた“6M級の半魚人”が、今度こそ確実に【ビーム】を発動したのです。


これ(・・)が、私などの後方に居る[討伐隊メンバー]に直撃し、新たな犠牲者が生じてしまったのでした―。




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